「ひとびとの健康を支えるオールラウンダー」をめざして

筑波大学附属病院総合診療グループ ブログ

レジデントの一日@利根町国保診療所

2019年8月15日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 利根町, レジデントの1日(施設紹介)

利根町国保診療所で研修している専攻医4年目の竹内です。
つくば総診レジデントの日常をお伝えするために、私のある一日をご紹介します。
 
診療所の周りには田んぼが広がっています
 
07:30~ 通勤
つくば市→牛久市→龍ヶ崎市→利根町と毎日車通勤しています。
片道30kmありますが、良い通勤ルートも見つかり、あまりストレスなく通えるようになりました。
 
08:30~12:00 午前外来
患者さんはご高齢の方が多いですが、子どもの受診も毎日数人くらいあります。
外来は2診体制で、予約制ではありません。数としては午前は15人くらい診ています。
 
 
診療内容としては、高血圧や糖尿病といった慢性疾患の管理はもちろんのこと、よくある風邪からちょっと変わった主訴の受診まで色々あります。禁煙外来を行うこともあります。
ほかにも、様々な支援が必要な方に対して、こちらから行政や施設の方に連絡をとり、何とかできないかと奮闘することもあります。
診療中に困ったときはすぐに隣の診察室にいる先生に相談できます。
また、看護師さんや事務の方に助けて頂くことも多いです。いつもありがとうございます。
その他、地域医療実習で来ている学生とお話することもあります。
 
12:00~ 昼休み
この日は月に1回の振り返り&院内勉強会の日でした。
昼食後に院長の中澤先生、指導医の小曽根先生と3人で行っています。
 
左奥が小曽根先生 右が中澤先生
 
振り返りでは、この1か月で気になった患者さんのことや、取り組んだこと(市民講座のレクチャーなど)、学んだこと、次の1か月に向けての目標などを確認してもらいます。
今回の勉強会では、今年発刊された高血圧治療ガイドライン2019のまとめを共有しました。
特に決まったルールはなく、参加した学会の内容や面白かった文献などを皆で共有することもあります。
 
13:30~15:00 小児予防接種
水曜日は小児の予防接種をしています。また、保健センターに出向いて乳児健診をすることもあります。
その他の曜日では、同じ時間帯に中澤先生と訪問診療に行っています。
 
15:00~17:00 午後外来
午後は10人くらいの患者さんを診ています。内容は特に午前と変わりません。
午前と午後の終わりにはその日の患者さんのカルテを一通り見直すことにしています。
前述したように予約制ではないため、症例ログをつけて経過が分かるようにしています。
気になる臨床疑問はEvernoteにメモをし、できるだけ大学リモートサービスのUpToDateやオンライン図書館論文検索などで調べるようにしています。
 
17:00~ 帰宅
ときどき外来が延長することもありますが、概ねいつも18時くらいには帰宅できています。
 
以上が、利根町国保診療所での私の一日です。
 
つくば総診には様々な研修施設がありますが、やはり施設によって特色が異なるなと感じます。
少しでもつくば総診に興味をもって頂いた方の参考になれば幸いです。
何か質問などありましたら、お気軽にお問い合わせからご連絡ください。

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利根町国保診療所X利根消防署「いつ呼ぶの?救急車」

2018年3月8日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 利根町

(市民向け講座「いつ呼ぶの?救急車」)

 こんにちは、利根町国保診療所で研修中の孫です。
先日、市民向けの救急車の適正利用についての講座「いつ呼ぶの?救急車」を開催しました。
昨年6月に、前任の高橋先生が利根消防署とコラボレーションして1回目を開催し、今回は2回目の開催となります。1回目の会で「困った時はどこに相談すればいいのか?」という質問もあったため、今回は準備段階から保健師にも関わっていただき、休日夜間診療所、Q助のアプリ、救急医療情報コントロールセンター、介護タクシーの案内なども含めて行いました。

 一般的に救急車の適正利用というと「常識外の救急要請をやめましょう」となりますが、1回目で行った事前事後アンケートの結果と、利根町での実際にあった救急要請のデータを分析すると、常識外の救急要請は実際かなり少なく、症状に対しての判断が難しいため軽症例の救急要請が半数以上になってしまっていることがわかりました。そこで今回は、利根町で実際にあった軽症例をいくつか提示し、どういう場合に救急要請が必要なのかを皆さんと一緒に考えていく形式にしました。途中で、心筋梗塞の症例で、救急要請してから病院に搬送されるまでの流れを救急隊にデモンストレーションもしていただきました。

 当日の参加者は全員救急車を要請したことがあり、関心が高い人が集まったため積極的に質問が出ていました。今後も利根消防署と保健師と協力し、第3回、第4回・・・と引き続き開催を続けていく予定ですが、今後はもっと多くの人に参加してもらうため、どの場でどういう人を対象にやっていくか、が課題になってきます(民生委員の集まり、シルバーリハビリ体操の集まりで少し時間をもらってやっていくなど)。

 利根町は比較的小さい町だからこそ、他職種と連携して地域のヘルスプロモーション活動が行いやすく、とても勉強になりました。私自身もうすぐ利根町での研修は終わってしまいますが、他の場所へ行ってもこのような活動を続けていけたらいいな、と思っています。

 孫 瑜

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宮崎賢治先生 自己紹介の会

2016年10月20日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 利根町

自己紹介の会の様子

自己紹介の会の様子

利根町国保診療所です。

今月から後期研修に来られたシニアレジデント2年目の宮崎賢治先生を知ろう!ということで、昼に診療所で「宮崎先生の自己紹介の会」を開催しました。

宮崎先生には、群馬県高崎市での誕生から、富山での大学時代、自治医大での初期研修の話などを色々聞かせてもらいました。

「生まれたときは本当にかわいい赤ちゃんだと言われて、一生のモテ期が一気に来た」という話に、スタッフ一同興味津々でした。次回はぜひ、宮崎先生の赤ちゃんの頃の写真を見せてもらいたいものです。

宮崎先生の明るいキャラクターに、スタッフも、多くの患者さんもとても癒やされている日々です。半年間よろしくお願いいたします。

(文責:小曽根早知子)

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明石先生の利根町国保診療所研修修了

2016年9月29日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 利根町

明石先生(前列左から2番目)、筆者(同3番目)と診療所の皆さん

明石先生(前列左から2番目)、筆者(同3番目)と診療所の皆さん

利根町国保診療所です。
後期研修医4年目の明石祐作先生が、半年間の診療所研修修了のプレゼンテーションをしてくれました。

もともと救急、感染症を専門として、主に病院での経験を積んでこられた明石先生。
初めてのプライマリ・ケアのセッティングでの研修でしたが「その環境で求められている医療を学び,提供する」という姿勢を貫き、病院ではなかなか見えない患者背景、解釈モデルなどを知ったようです。また、病院との有病率の違いや、病院に受診しない患者さんについても知ることができたようでした。

修了プレゼンテーションの様子

修了プレゼンテーションの様子

 

スタッフ向けに定期的に感染症の勉強会を開いてくれて、「とても勉強になった」と大好評でした。課長より、「いつか有名になってテレビに出てくださいね(笑)」とのことです。
今後のご活躍を楽しみにしています!

(文責:小曽根早知子)

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【日常の風景シリーズ】利根町国保診療所

2016年5月29日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 利根町

地域医療教育ステーションのひとつである利根町国保診療所には、赤ちゃんから100歳まで、幅広い方々が受診します。
受診理由も様々で、ある日の午前外来の患者さんは、以下のような感じでした(一部抜粋)。

「いつもの便秘の薬をください」

「健診でコレステロールが高いと言われた」

「認知症で通院中、数日前に処方した定期薬がもうなくなった」

「保育園の健診で湿疹を指摘され、受診を勧められた」

「睡眠薬をどうしても毎日飲まないと眠れない」

外来の診療内容はどちらかといえば地味なのですが、改めて見返すと、バラエティに富んでいることに気がつきます。
私がこちらで診療するようになってもうすぐ7年ですが、その間に顔なじみになった人たちも増えてきました。
上記の受診理由の幅広さの上に、診療の「継続性」が加わると、何とも言えない面白さ、やりがいが出てくることを感じます。

小さいお子さんに使う絆創膏やシール

診療所で使っている絆創膏やシール

小さなお子さんの予防接種も毎週行っています。

絆創膏に、診療所職員で持ち寄ったシールを貼付けたり、診察室をキャラクターの折り紙、おもちゃや、イラストで飾ったりといった工夫も看護師さんがしてくれています。

 

子どもたちの心を癒すキャラクターたち

子どもたちの心を癒すキャラクターたち

診察台周りの様子

診察台周りの様子

 

 

 

 

 

 

 

この診察室は普段の外来でも使用しています。

成人の患者さんにとってはやや可愛すぎる感もありますが、患者さんの中には「あらかわいいねえ」「うちの孫もこのキャラクターが好きでね」など、喜んでくれる方もいます。

診療所の外に出ると、訪問診療、乳児健診、行政・施設との関わりなど、さらに色々面白いところもあるのですが・・それはまた別の機会にご紹介させていただきます。

(スタッフ 小曽根早知子)

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海老原先生ミニコンサート・送別会を行いました

2016年3月31日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 利根町

利根町国保診療所です。

今月で半年間の診療所研修を終えるレジデントの海老原稔先生のミニコンサート・送別会を行いました。

海老原先生、ことエビちゃんは、当グループ内では有名なショピニストです。その腕前は、昨年末の送別会でも初めて披露されました。

診療所スタッフ、および町職員のたっての希望で、昼の送別会に先駆けて、町内施設のグランドピアノをお借りして、エビちゃんミニコンサートを開催。時間が限られていたので、ショパンの

・ノクターン第2番Op.9-2

・ワルツ第7番Op.64-2

・英雄ポロネーズ

の3曲を披露していただきました。慌ただしい診療・日常業務の中で、素敵な音色に聞き惚れる贅沢な時間でした。

そのあとは、みんなでお弁当を囲んでの昼食会と、エビちゃんの修了プレゼンでした。「患者さんの役に立っているのか自信がなかった」というエビちゃん。それに対して、スタッフからは、「真面目なで温厚な人柄はきちんと伝わっている」とのコメントがありました。一方で、「初めは真面目でとても堅いイメージだったので、もっと早く打ち解けられたらよかった」との声も聞かれました。所長の中澤先生からも「今みたいに、もっとよく笑ったらいい」とのアドバイスでした。(送別会では、良い笑顔が見られました(^_^))

 

半年間の研修だと、やっと慣れた頃に終わってしまう事がいつも残念です。

エビちゃんは、4月からは北茨城市民病院附属の家庭医療センターでの研修の予定です。家庭医療を提供している点では共通している現場で、今回の研修で学んだ事を生かしつつ、学びきれなかった部分を補強していってもらえたら良いなと思います。

新天地でのご活躍を期待しています!

 

(文責:小曽根早知子)

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大澤亮先生、利根町からの旅立ちです

2015年10月1日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 利根町, 未来医療GP

利根町国保診療所の小曽根です。

9月から10月は、異動になる方も多い時期ですね。利根町国保診療所でも、4月から研修されてきた後期研修医2年目の大澤亮先生が最終日を迎えました。

 

最終日には、大澤先生に振り返りのプレゼンテーションをしてもらいました。

初めに、大澤先生が物理系の研究者から医師を目指した経緯、学生時代の思い出、筑波で後期研修を始めた経緯などを語ってもらいました。大澤先生が、一貫して人の心の成長や教育に興味を持って進んできたことがよく分かりました。

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今回の半年間の診療所研修では、0歳から99歳までの診療、訪問診療、施設での看取り、ケアマネさんとの連携などに積極的に関わってもらいました。その中で、思春期の心の問題、患者さんの生き方を見据えたケア、メジャーからマイナー、急性期から慢性期のケアまで、本当に幅広く学んでもらえたようでした。隣で見ていても、半年間で頼もしくなりました。

 

あっという間の半年間で、患者さんやスタッフからも残念だという声を聞きますが、今回の経験を生かして飛躍していってもらえたら嬉しいです。

スタッフ一同、心より応援しています(^_^)

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文責 小曽根早知子

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利根町国保診療所を視察してきました

2015年9月14日テーマ:筑波総合診療グループ, 利根町

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S2稲葉です。先日、利根町国保診療所を視察(見学)させていただきました!

利根町国保診療所は既にブログで何回も紹介されていますが、長年院長を務める中澤院長と地域の密接な関わりが特徴の一つ。

町内の全員を知っているのではないかというほど患者の家族や親戚の情報もご存じで、長きに渡る家庭医としてのご活躍を肌で感じ取ることができました。

地域の施設や行政との連携も取られており、家庭医療のACCCCを感じられる診療所でした。

レジデントがお互いの施設を見学し、互いの施設の違いを感じることができるのは筑波総診のとても良い点の一つだと思います。

またチャンスがあれば、他の施設も見学に行きたいと思います。

 

文責:S2 稲葉 崇

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利根町国保診療所での活動報告

2015年3月20日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大学, 利根町

昨年10月から診療所研修で、利根町国保診療所で勤務しています、S2の舛本です。

利根町での研修が終了する前に、勤務の様子をブログでご紹介しようと思います。

勤務は外来診療が主ですが、地域密着の診療所で、0歳から90歳代まで老若男女を問わず、様々な主訴で患者さんが来院されます。

小児の予防接種は初めての経験でしたが、スケジュールもだいたい頭に入り、お母さんにアドバイスもできるようになりました。

お母さんにご説明を

お母さんにご説明を

 

また、利根町の研修では通常の“診療業務”だけではなく、地域の健康増進に寄与できるような予防啓発活動にも取り組んでいます。一例ですが、2月下旬には近くの小学校で薬物乱用防止教室を行いました。

小学校での薬物乱用予防教育

小学校での薬物乱用防止教育

 

利根町国保診療所での研修の良いところは地域、家族を感じながら日々の臨床を行えることで、まさに家庭医療の醍醐味を味わうことができました。所長の中澤先生はロールモデルと言うべき存在で、家庭医として歩もうとする自分の方向性を再確認することができました。利根町にもっと長くいたかったなー、と寂しく思う今日この頃です。

S2 舛本祥一

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大森医院・利根町国保診療所に行ってきました

2014年9月10日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大森医院, 利根町

8月6~7日に大森医院、8月21日に利根町国保診療所を見学させて頂きましたのでご報告します。

【大森医院】

2日間に渡る大森医院の見学で、外来、病棟、巡回診療、在宅及び施設往診と、同院が地域で担う様々な役割を見させて頂きました。

大森医院は3代、100年近くにわたって里美地区の医療を支えてきた歴史があるそうですが、現在の大森英俊院長の手腕により、訪問看護ステーションや病棟の新設、そして医療分野に留まらず特別養護老人ホーム、グループホームなど在宅・福祉事業も独自に展開しており、地域における包括的なケアを自前で完結させることができるのが魅力であり強みであると感じました。

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地域医療においては医学的なスキルだけでなく経営やチームマネジメントなど、多様な能力が必要とされることを痛感しました。後期研修の場としては多岐にわたる学習ができる施設であり、非常に魅力的なフィールドでした。

 

【利根町国保診療所】

利根町へ行くのは私自身初めてでしたが、水田と昔ながらの木造家屋が並ぶ田舎の風景と、バブル時代のニュータウン、そして周囲には近代的な街と、時代の変化を凝縮したような面白い町でした。そんな町を長年にわたり見続けてきたのが診療所の中澤院長。

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中澤院長とお話すると、この町と人については何でも知っているという印象さえ受けました。長年一つの地域に留まり、診療所の医師としてだけでなく、行政への関わり、校医・産業医としての活動など、町の健康を一手に引き受ける、まさに家庭医の鏡! 診察中には、短い時間の中でその日の受診理由以外の背景に興味を持ってお話しされていたことが印象的でした。地域に根差した家庭医のあり方やそのロールモデルを学ぶのには最適な環境だと感じました。

 

これで、私個人としてはつくば総合診療グループのもつ主な診療所の研修先3つ(大森、利根町、大和)全てを見学させて頂きました。どこも違った特色・魅力があり今後自分がどこで研修すべきか本当に迷います。(これは贅沢な悩みです。)できれば今後様々な場所で経験を積めればと思います。

最後に、対応して下さいました大森先生、栗原先生、荻野先生、そして中澤先生、小曽根先生、また不在中大学のバックアップして下さいました先生方、ありがとうございました。

(文責:S1 高橋 弘樹)

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利根町国保診療所長による、プライマリ・ケア論

2014年9月5日テーマ:筑波総合診療グループ, 利根町

みなさま、「ハリソン内科学」、ご存知ですよね?

一番初めのページ、読みましたか?

 

利根町国保診療所では、今週から筑波大生の地域医療実習が始まりました。プライマリ・ケアについて、どのように学生さんに伝えていくか、所長の中澤先生と相談していたところ・・

「昔からある教科書には、とってもいいことが書いてある」と所長。

 

『医師になること以上に、重大な機会が人に与えられ、責任や義務が課せられることはないだろう。病人の治療にあたる医師には、熟練した技術、科学知識、人間理解が必要である。医師には機転と共感と理解が期待される。なぜなら患者は、症状、徴候、機能障害、損傷した器官、情動障害の単なる寄せ集めではないからである。患者は人間であり、恐怖や希望をもち、苦痛の除去、助力、安心を求めているのだ。』

「ハリソン内科学」 1950年

 

「私たちプライマリ・ケア医は、専門医よりも、これをそのまま実践できる立場にいるから幸せだ。」と所長。今年はこれで学生さんたちに語っていくようです。

(小曽根早知子)

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〒305-8576
茨城県つくば市天久保2‐1‐1
筑波大学附属病院総合診療グループ

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