もし日常診療にwomens healthの視点を取り入れたら・・・
2015年10月12日テーマ:筑波総合診療グループ
「今日は外来/病棟で女性を診なかったなー」
そんな日はあまりなかったように思います。
自分も女性であり、womens healthの領域に興味はあるけど、自身を持ってアドバイスをしたり、患者さんために適切な次の一手を打つことができないなと思っていました。
そんな時、2015年10月10日に
浜松医科大学 産婦人科 家庭医療学講座 鳴本敬一郎先生をお招きしての弱点克服セミナー:
「もし日常診療にwomens healthの視点を取り入れたら・・・」が開催されました!
まさに私の「弱点」克服セミナーでした。
(注:弱点克服セミナーは、数か月に1回、筑波総診のメンバーを対象に行われる、外部講師をお招きしての勉強会です。昨年度まではマンスリーレビューと銘打っていました)
私たちがよく遭遇するであろう以下の2つケースを元に、総合診療医としても知っておかないといけないピットフォールなども含めてのお話してくださいました。どんな情報を問診で聞き出し、その情報に基づいてどうマネージメントするべきか、患者さんとどうコミュニケーションをとるべきなのかという実臨床ですぐ役立つ内容でした。
・急性の下痢と嘔気を訴え母と来院した23歳女性→月経歴の問診より妊娠を疑い検査してみると尿中hCG陽性!
・数年ぶりの検診で貧血を指摘された閉経間近の48歳女性 上部消化管内視鏡や便潜血検査異常なし
プライマリ・ケアにおけるwomens healthに関する動向についてもセミナー中にお話を頂き、とても興味深い内容でした。
参加した後期研修医によるぶっつけ本番の問診やグループディスカッションもあり、先生のテンポの良いお話であっというまの2時間でした。
womens health と一言で言っても女性のライフサイクルを考えると、とても様々な領域があります。
もちろん全てはカバーできませんが、総合診療医として知っておくべきこと、
できることは何かを見極め、学んでいく良いきっかけとなりました。
文責:後期研修医S2 大澤さやか