学生・研修医のための家庭医療学 夏期セミナー 〜ロールプレイで学ぶ患者中心の医療〜
2015年8月3日テーマ:筑波総合診療グループ
皆様は「学生・研修医のための家庭医療学 夏期セミナー」をご存知でしょうか?
このセミナーは毎年夏に、プライマリ・ケアに興味がある学生・初期研修医が一同に集まって行われます。プライマリ・ケアに関連する領域のセッションが多数行われ、懇親会で互いの交流を深めることのできる、全部で2泊3日の会です。
今年は8月1日から3日間行われ、私たち筑波総合診療グループでも複数のセッションを開催させていただきました。
私が関わったのは「患者中心の医療」をテーマにしたセッション「ロールプレイで学ぶ患者中心の医療」でした。「患者中心の医療」という言葉を聞き慣れない方もいると思いますが、患者さんの思いや期待を患者自身・周囲環境から知り、患者・医師間とのすれ違いをなくし、お互い納得して合意の上で医療を進めるための医療技法の事です。
今回は、実際に医師・患者役を演じるロールプレイで学んでもらいました。
↑「ロールプレイで学ぶ患者中心の医療」スタッフで集合写真
集まった参加者は約30人で、医学生(1〜6年生)・看護学生・初期・後期研修医・鍼灸師と様々でした。「問診」をするのが初めてという方がいる中、患者さんが病気によって受ける気持ちや思い、抱えている問題などを「かきかえ」を用いて一所懸命に引き出し、理解しようとする情熱・ひたむきさが非常に印象的でした。
※かきかえ=患者の 感情、期待、解釈、影響 を聞くこと。
↑セッションの様子。積極的な参加者が多く、ディスカッションも盛り上がります。
↑ロールプレイの様子。なぜかドヤ顔の上田先生(S1)
↑講義中の宮崎先生。最後はグループの宣伝までしてくれました。
セッション以外では家庭医療専攻医オフ会(後期研修医の交流会)、懇親会にも参加いたしました。印象的なのは皆さん本当に良い笑顔で話し合い、交流を深めていた事です。
また来年も参加させていただきたいと思う非常にアツい会でした。
後期研修1年目 宮崎 賢治 & 2年目 稲葉 崇(写真コメントのみ)