家庭医療センター診療スタート!
2015年6月8日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP
6月1日に北茨城市民病院附属家庭医療センターが診療を開始しました。他のメンバーとも協力しながらこれから時々情報を発信していきたいと思います。
初日は受付前にドアを開ける前から2人の方が待機していらっしゃいました。NHKの取材もあり、夜にテレビで見たら初めていらした患者さんが「これからもかかりたい」と、仕込みじゃないのですが素晴らしいコメントをしてくださっていました。私も後日外来や巡回診療で「先生写ってたね」「これオレの先生だよって言ってたんだ」など声をかけていただきました。受診患者数は初日17人、翌日28人と順調な滑り出しとなりました。
水曜午後は、レジデントと指導医が集まり市民病院のMSWに介護保険と地域の社会資源の実情についてレクチャーをしてもらいました。今後もこの時間帯で、センターの重要な教育機能の1つとして勉強会やカンファレンスを行っていきます。
木曜午前はセンター長として管理業務の時間をもらっており本来は内務をすべき枠なのでしょうが、今回は社協と市の関係部署にご挨拶がてら打ち合わせに行ってきました。当日朝のアポイントにもかかわらずいずれも非常に丁寧に対応していただけて、市役所では健康づくり支援課・高齢福祉課ほか総勢10名もの各担当者が集まるという予想外の展開で、30分ほどの時間ではありましたがこちらのやりたいことだけでなく行政に期待されていることなど有意義な話がたくさんできました。金曜はいよいよレジデントの外来がスタートして、忙しい中でも指導医の振り返りを受けることができたそうです。
全員が病院からの異動で慣れない診療所業務でも進んですべきことを見つけて笑顔で乗り切ってくれた事務スタッフ、ベテラン揃いで診療から地域のことから職場のアメニティまで全てに頼りになる看護スタッフ、そういえば怒ったところを一度も見たことがない指導医の横谷先生・吉本先生という素晴らしいメンバーの力を結集して、最初の週はだいたい予定通りのスケジュールをこなすことができ、大きなトラブルなく終えることができました。訪問診療は来週からスタートです。第3週にはグループ長の前野先生も登場です。このセンターがこれからきちんと役割を果たしていくことができるよう、皆で活動を軌道に乗せていきたいと思います。
(写真1 地域の方と看板前で 写真2は北茨城市役所)
北茨城市民病院附属家庭医療センター センター長 宮澤 麻子