筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

【コラム】うわさの『おやつマスター認定証』

2014年12月18日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

つくば総診ヘルスプロモーション・チームでは、
健康教育を、より効果的にするための工夫やシステムを数多く考案しております。

 

アイデアの幾つかは、運営にご協力くださった現場の方とのディスカッションの中で、誕生しており、
今回は、その1つである『おやつマスター認定証』の開発秘話をご紹介いたします。

 

おやつマスター1級、シルバーバージョン(全10種類)

おやつマスター1級、カラーバリエーション(シルバー、ゴールド:各10種類)

この『おやつマスター認定証』は、葛城小学校(当時)の塚田先生が原案です。
こちらは、これにインスパイアされて制作したものです。

 

塚田先生は、とてもクリエイティブな先生で、毎回様々なアイデアをくださいました。
つくば市食育プログラム(つくば総診主催)は、5年前の2010年から始まったのですが、
葛城小学校は、初年度より参加して下さり、今年度もご協力いただいております。

 

このおやつマスター認定証は、現在では、つくば市食育プログラム教材の1つに認定されております。

 

しかし、塚田先生とのディスカッションで生まれたアイデアは、これだけではありません。
実は、この認定証、どのように運用しているかといいますと、
『復習課題→おうちの人に見せる→認定証』というサイクルで動いています。

 

具体的には、
1.『おやつの上手なとりかた』教室に参加してくれた小学生に、復習課題(下記参照)が出されます。
2.その復習課題に取り組み、おうちの人から、サインやコメントをもらって、担任の先生に提出します。
3.そして、見事全問正解になれば、この『おやつマスター認定証 一級』がもらえる!
という仕組みになっております。
(実際には、全問正解するまで、繰り返しチャレンジしてもらいます)

 

塚田先生や多くの担任の先生とのディスカッションの中で、感じたことは、
『小学校での取り組みを、おうちの人にも、もっと知ってもらいたい』という思いがあることです。
そこで、食育教育プログラムの内容をおうちの人にも知ってもらえるよう
食育教室のダイジェスト版とセットにして、復習課題をつくりました。
そして、先ほどのおやつマスター認定証と連動させて、
『復習課題コンプリート→おうちの人に見せる→認定証をゲット』というサイクルを作ったのでした。

 

復習課題の一例(当講座の新医学専攻(当時)を選択した梶川氏の協力を得て制作)

復習課題の一例(当講座の新医学専攻(当時)を選択した梶川氏の協力を得て制作)

一連の仕組を、私達は、
『おやつマスター認定システム』と名づけることにしました。
認定証には、食育教室で紹介したオススメおやつのイラストが入っており、なんと全10種類です。

 

2014年12月には、『おやつマスター認定システム』が
遂にVer. 3となり、エレガントな光沢を持つシルバー&ゴールドカード版が出来ました。
シルバーとゴールドの2種類がありますので、カードのバリエーションは20種類です。

 

大人の方も欲しがってしまうのが、現在の課題です(笑)。

 

つくば総合診療グループ(家庭医専門医、内科認定医、ヘルスプロモーション・スペシャリスト):Naoto Sakamoto