「ひとびとの健康を支えるオールラウンダー」をめざして

筑波大学附属病院総合診療グループ ブログ

虚血性心疾患を示す心電図に関する研究論文

2019年6月5日テーマ:水戸, 筑波総合診療グループ

足掛け6年で心電図の研究論文がpublishされました。

タイトル:Clinical significance of reversed R wave progression in right precordial leads

URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrm/14/1/14_2945/_article/-char/ja

 我々は、RRWPを12,000例の心電図から0.3%でみつけ、それが高い確率で虚血性心疾患を示すことを症例集積研究で弱く証明しました。RRWPは、poor R wave progressionのより特異的なバージョンです。RRWPイコール虚血は、水戸協同病院内では常識の所見ですが、実は証明されていなかったのです。それを、2012年水戸協同病院循環器内科で1年間の後期研修中(チーフレジデント兼務)に臨床研究にしました。
 家庭医療専門医の取得には研究PFが必須になっています。専門医申請のための学会発表から、いずれは論文化を目指してはいかがでしょうか。査読と対峙して、自分の成果を磨きあげることができます。価値あると思う研究や症例ならば、広く読める論文という形で届けてあげることで、世界の誰かの助けになるかもしれません。

五十野博基

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【つくば家庭医・病院総合医プログラム説明会】開催のお知らせ

2019年4月26日テーマ:ステーション, 北茨城, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 水戸, 神栖, 笠間, 筑波メディカルセンター病院, 筑波総合診療グループ

つくば家庭医・病院総合医プログラム での研修をお考えの皆様へ
 
お待たせいたしました!
今年度のプログラム説明会の日程が決まりましたので、お知らせいたします。
 
第1回:2019年6月22日(土)
第2回:2019年8月10日(土)
 
各回 PM3時より開催。終了後に懇親会を開催します。
  (開始時間を変更しました(2019年5月4日update))
 
現行のシニアレジデントや指導医も多数参加しますので、
レジデントの生の声を聞いたり、キャリア相談も出来ます。
お気軽にお越し下さい。
 
詳細は決まり次第HPに掲載します。(只今、レジデントがポスター製作中)
 
業務で埋まってしまう前に、今のうちにスケジュール帳に記入しておいて下さいね(笑)。
では、皆様にお会いできますのを楽しみにしております。
 
 
       プログラムの詳細は、下記をクリックしてください。↓

クリックで該当のページにジャンプします。

 
 
文責:阪本直人(指導医)

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つくば総診シニアレジデント卒業セミナー感想

2019年3月21日テーマ:ステーション, 北茨城, 地域包括ケア, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 水戸, 神栖, 笠間, 筑波メディカルセンター病院, 筑波総合診療グループ

2019年3月16日、17日に卒業セミナーが開催されました。

シニアレジデント1年目の私は受付を担当しつつ参加いたしきました。
今回が初参加のため新鮮なことだらけでしたが、同時に学びの多い体験となりました。
さて、本セミナーの感想を書く機会をもらいましたので、報告いたします。

初日の卒業セミナーでは、今回卒業される先生方の修了式(研修の振り返りやポートフォリオの発表)行われました。 

研修中にお世話になった先輩方の発表を通して、研修中ご一緒させていただいた先輩方が、どのような心境で研修に臨まれていたのか、どのような問題を乗り越えてきたのか知ることができ、大変興味深いセクションでした。

今回のセミナーに、本プログラムで指導医を長年されてこられた菅ヶ谷内科の菅ヶ谷純一先生も参加されおり、初日の江戸屋懇親会でお話を聞かせていただくことができました。

筑波山にある地元温泉旅館にて

2日目には菅ヶ谷先生のご講演があり、地域での開業やキャリアについて大変貴重なお話を聞くことができました。

菅ヶ谷純一先生のご講演

そして2日目には、シニアレジデント全学年を対象にCSA(Clinical Skills Assessment)とiPadを使用したKey features examination(臨床における問題解決能力を評価)が行われました。
CSAは専門医試験でも行われる模擬医療面接で、例年SPさんのご協力があることで緊張感を持って臨むことができました。

普段自分自身の医療面接が評価されることは滅多になく、また評価者の先生方やSPさんが熱心にフィードバックしてくださり、専門医試験の練習にとどまらず、自分自身の診察を見つめなおす大変貴重な機会であったと思います。
今回の卒業セミナーを通して、改めて筑波大学附属病院総合診療科での研修を選択してよかったと感じました。

今回ご卒業された先生方におかれましては、今後のますますのご活躍をお祈り申し上げます。

 

また各研修施設の指導医のみなさま、お忙しい中お越し下さいましてありがとうございました。
片岡先生をはじめ2019年度卒業セミナーに携わられた皆様へ、この場をお借りしてお礼申し上げます。

来年の卒業セミナーに参加することを楽しみにしています。

筑波大学総合診療科 シニアレジデント1年目 植松洋
編集責任:阪本直人(地域医療教育学 講師)

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餅による小腸閉塞のケースシリーズ研究

2018年7月11日テーマ:地域医療教育学講座, 大学, 水戸, 筑波総合診療グループ

 先日行われた第9回プライマリ・ケア連合学会学術大会で、餅による小腸閉塞に関するケースシリーズ研究についてポスター発表を行いました。
この研究は、2017年春に行った餅による小腸閉塞の症例発表をもとにケースシリーズ研究へと発展させたものです。

 以下はその振り返りです。
研究について
・当初は水戸協同病院でT-CReRO(つくば臨床医学研究開発機構)の先生が来てくれる臨床研究相談会に通っていました。クリニカルクエスチョンを立てるところから、作業手順、先行文献やデータの探し方まで、様々な相談に乗っていただきました。大変ありがたかったです。気軽にプロに会える機会はそうそうないので、水戸にいる皆さんはぜひご活用を。
・研究計画を立てる段階で解析するデータの項目を考え、自験例を収集したのち、先行文献から症例・データを抽出するという順に作業を進めました。しかし、文献の症例を読み込む中で自分の中に新しい仮説が形成され、それに合わせてデータの抽出項目や形式を変更し、抽出作業をやり直す必要がありました。先行文献の解析から始めたほうが効率は良かったと思います。
ただ、一方で自分の仮説が変遷していくのを感じながらデータの収集と仮説の形成を往きつ戻りつするのは面白い経験でした。私には必要なことだったと思います。

ポスターの作成について
・重複する言葉を削ったり表現を変えて短縮したりすることで驚くほど文章量を減らすことができたことに感動しました。(Gノートの原稿作業も並行して進めていたので)人に読んでもらうための文章と、見てもらうための紙面では文章の組み立て方が異なると感じました。

発表について
・ポスター発表は初めてで、まるで声が通らないので驚きました。口演と違いまったくスライドを見られないのも意外に影響が大きく、暗記したつもりだったのに流暢に話すことができず、苦戦しました。

 初めての研究で試行錯誤しながら、ときどきモチベーションを失って作業が停滞することもありながらでしたが、何とかここまでたどり着けました。まだ、学会誌への投稿が残っていますので、もう少し頑張ります。
 最初から現在まで定期的なリマインドとともにご指導し続けてくださっている五十野博基先生、本当にありがとうございます。先生の指摘は思いもかけない視点からやってくることが多く、とても刺激的でした。
 そして最初に私の目の前に颯爽と現れて餅イレウスを一発診断し、学会発表にあたってはテーマとして提供してくださった木下賢輔先生、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

後期研修医2年目 木村紀志

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大学総合診療科での研修を振り返って(宮本卓)

2017年9月30日テーマ:地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 水戸, 筑波総合診療グループ

シニアレジデント1年目の宮本卓です。

私は7月から9月までの3ヶ月間、大学総合診療科にて研修をさせていただきました。

 

無事、大学総診ローテート研修 修了

 

初診・再診外来では様々な愁訴で大学へお越しになる患者様の診察を担当し、これまで半ば自己流で行なっていた外来診療の流儀を一から学ぶことができました。

また、EBMevidence-based medicine)発表の機会や各種勉強会を通して、エビデンスを意識した情報収集の大切さを学び、より質の高い医学的知識を得るための技術が一段も二段も上達したように感じます。
さらには自らの外来診察をビデオ撮影したレビューや総合診療の理念を学ぶことのできるコアレクチャーなど、多くの先生方から丁寧で熱心な指導を受けることができたのも幸運でした。

大学外では皮膚科クリニックでの外来陪席や夏期セミナー、つくセミ(第4回総合診療☆家庭医療全国公開セミナー in つくば)への参加などを通じ、この3ヶ月間で、他では得難い充実した経験を積むことができたと思っています。

大学総合診療科での学びを活かし、10月からの水戸協同病院での研修も気合を入れて頑張って行きたいと思います。

ありがとうございました。

 

文責:S1 宮本 卓

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総合診療専門医の試験対策本、執筆しました

2017年7月11日テーマ:大学, 水戸, 筑波総合診療グループ

執筆した本を手に

書籍「総合診療専門医のためのワークブック(3)専門医試験対策」が出版されました。
水戸地域医療教育センターの木下賢輔とともに、分担執筆をしましたのでご紹介します。

今回は
・プライマリ・ケアにおける自殺予防
・ニコチン依存症(喫煙)への対応
・アルコール使用障害への対応
の3つを担当しました。

総合診療医の日常診療の中で、これらの問題を持つ患者さんに接することは多いですが、これらの問題を解決するために自ら相談しに来られる方は、そんなに多くありません。
別の訴えで来られた方の背景にあるこれらの問題を意識しておかないと、ケアが不十分になりがちな領域です。

試験対策という意味でも、日常診療の抜け漏れチェックという意味でも、お手に取ってお読みいただければうれしいです。

筑波大学総診診療科 吉本尚

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PC学会 発表報告

2017年5月13日テーマ:水戸, 筑波総合診療グループ

発表の様子

シニア1年目の木村紀志です。
2017年5月13日から14日に高松で開催されました、第8回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会で発表をさせていただきましたのでご報告いたします。

「当院における餅による食餌性腸閉塞の検討」というタイトルで口演発表しました。水戸協同病院で初期研修中に経験した餅イレウスの症例を中心に、8例を集め考察を行いました。

全国規模の学会では初めての発表でとても緊張しましたが、会場からもたくさんの質問をいただき活発な議論をすることが出来ました。

ご指導いただいた先生方、ありがとうございました!
これからも日頃の疑問や発見に想いを寄せながら診療していきたいと思います!

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つくばのプログラム紹介動画,新作3本が完成! 公開中です.

2017年5月11日テーマ:ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 水戸, 笠間, 筑波メディカルセンター病院, 筑波総合診療グループ

皆様
お待たせいたしました!

遂に,プログラム紹介動画 新作3本が完成し,先日公開いたしましたので,お知らせいたします.

前作では,皆様から多くの反響と応援メッセージをいただきまして,誠にありがとうございました.


本作では,つくば独自開発の組織運営に必要なノンテクニカルスキル・トレーニング・プログラムや
大学院,そして,つくば総診専攻医プログラムをさらに掘り下げてご紹介しております.

つくば総診グループのレジデントやスタッフ,そして大学院メンバーも沢山登場しています.
研修シーンも垣間見ることが出来ますので,ぜひご覧ください.

 

【筑波総合診療グループ:
総合診療医が専門研修につくばを選ぶ理由】

1.「組織を運営するための、ノンテクニカルスキル」
・筑波大学が独自に開発

 

2.「一から育て、自立させる指導体制」
・つくばならではのプログラム.専攻医数も全国トップクラス

 

3.「大学だからこそ選べる、研究(大学院)への道」
・おかげさまで全選定事業の内,唯一最高のS評価を頂きました.これからも邁進してまいります.

 

この動画は,文部科学省「未来医療研究人材養成拠点形成事業」採択プログラム
次世代の地域医療を担うリーダーの養成 ホームページからでもご覧いただけます.
(動画はページ一番下にあります)

 

〜超高齢化社会における地域医療をリードするリサーチマインドを持った総合診療医の養成〜

こちらもご覧ください.
本事業が目指すもの:丸山泉氏×前野哲博氏の対談

 

(総合診療グループ指導医/大学院 地域医療教育学 講師:阪本直人)

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PC連合学会学術大会@高松 総診グループ発表者一覧

2017年5月11日テーマ:ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 水戸, 笠間, 筑波メディカルセンター病院, 筑波総合診療グループ

2017年5月13日から高松市で開催される、第9回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会において、つくば総診グループから多くの方が発表者やワークショップ講師を務められます。

研究員の後藤先生が一覧にまとめてくださったので、本ブログにリンクを張ります。

 

クリックでPDFが開きます(全2ページ)

 

これからも、ぜひアカデミックな活動を継続していきましょう!

編集:指導医 片岡 義裕

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永藤先生のGoポーズ

2017年4月11日テーマ:ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 水戸, 筑波メディカルセンター病院, 筑波総合診療グループ

つくば総診レジデント修了式のシーンが収録された作品を
永藤先生へプレゼントしましたら、すごく喜んでくれました。
プレゼントした私まで、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
とっても幸せですね。クリエイター冥利に尽きます。

 

感想を書いてくれましたので、皆様と共有します。

嬉しさのあまり、GOポーズ!

『皆で良い笑顔の集合写真でGO先生と同じポーズで一枚。
良い写真だけに、東端先生の欠席が悔やまれます・・・・笑
いつかこの写真を懐かしむ時が来るのを楽しみに、羽ばたいていきたいと思います。』
(コメント:今年度より指導医の永藤先生/編集:以前から指導医の阪本直人)

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【祝 発刊!】「患者にきちんと届く!届ける!予防医療プラクティス」羊土社Gノート2017年4月号

2017年4月6日テーマ:ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 水戸, 筑波メディカルセンター病院, 筑波総合診療グループ

 

◎ 待望の特集号 ついに発刊
総合診療のGノート(羊土社)より、
世の中の優れた科学的な知見を確実に患者さんへ届けるための概念である、【エビデンス-診療ギャップ】と【エビデンス・パイプライン】をテーマに徹底的に“How”にこだわり抜いて、実践的な内容を交えて紹介した特集号が、遂に発刊されました。

 

 

 

【目次】 を一部ご紹介(詳細はこちら

★「ヘルスリテラシーと患者さんの行動変容」をつくば総診の指導医 阪本直人氏が、執筆担当 (p.582-595)

 

◎ エビデンス-診療ギャップをいかに最小限に抑えるか

 

市民の皆さん、そして、医療者の皆さん、
患者さんのケアに役立つ優れた研究成果やガイドラインなどの知見*が世の中にあっても、
実際の患者さんのケアに反映されなければ、もったいないと思いませんか?

 

実は、日常の診療現場には、その優れた知見を患者さんに届ける過程に数多くの障壁があり、
実際にはその半分も届いていないと言われております。
患者さんのケアに役立つ優れた知見*が診療内容に反映されて届くまでの過程で、
「“パイプラインの水漏れ” により大幅に減衰し、患者さんにまで行き渡りにくくなること」を
【エビデンス-診療ギャップ】といいます。
      (*質の高いエビデンスに基づく実施されるべき医療。システマティックレビュー、メタ分析、ガイドラインなど)

 

◎エビデンス-診療ギャップ と エビデンス・パイプライン

 

この【エビデンス-診療ギャップ】の存在は、
世界の優れた研究者が汗水たらして世に出した研究成果を
研究のままで終わらせてしまうのか否かを左右するほど重要なことなのです。
この仕組みと解決策を理解するには、「エビデンス・パイプライン」という概念が役に立ちます。

 

◎どうすれば実践できるか?(“How”)にこだわり徹底解説

 

その為、岡田唯男氏率いる執筆陣で、この「エビデンス・パイプライン」からの水漏れをいかに最小限に抑え、パイプラインを強めるか をテーマに、
どうすれば実践できるか?(“How”)にこだわり徹底解説しました。
どの分担執筆者も各分野の第一人者が担当しており、編集長 岡田唯男氏の目が行き届いているため、
クオリティーの高さと現場に即した内容は、現存する書籍としては最高峰のレベルといってよいでしょう。(筆者の調査に基づく) 書籍化を強く望みます。
なお、今回の切り口は予防医療ですが、あらゆる医療分野に共有する概念です。

 

◎阪本おすすめの読者

 

プライマリ・ケア医(開業医、総合診療医など)をはじめ医師全般、薬剤師、看護師、保健師、医療系学生、そして健康記事を扱うメディカルライターも含め、あらゆる医療系関係者におすすめの特集です。

 

◎ご購入は、お早めに

 

早くもAmazonでは、1〜2ヶ月後の入荷待ちになっております。(Amazonでの購入はこちら
月刊誌(臨月刊)ですので、気になる方はお早めにゲットしておいてください。
なお、羊土社のホームページからでも購入可能です。
 
(本記事の写真は、いずれも羊土社ホームページで公開されている写真を用いました。お礼申し上げます)
 
寄稿:Naoto Sakamoto

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石丸直人先生より、レジデント修了生に向けたメッセージ

2017年4月2日テーマ:ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 水戸, 筑波メディカルセンター病院, 筑波総合診療グループ

特別講演「変化し学習する病院総合診療部門づくり」

2017年2月25日のつくば総診 卒業セミナーで特別講演をしてくれた、元つくば総診スタッフの石丸直人先生(現 明石医療センター 総合内科 医長)より、2016年度レジデント修了生に向けたメッセージを頂きましたので、ご紹介いたします。

研修医の先生方、
それぞれ歩む道は異なりますが、

いまの学びが

あとから

いいだしとして

にじみ出してくると思います。

そのときまで楽しみに。

かつての指導医メンバーで記念写真

(編集:つくば総診グループ指導医 Naoto Sakamoto)

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雑誌『ホスピタリスト』 掲載報告 

2017年2月2日テーマ:水戸, 筑波総合診療グループ

170201_JHN報告抜粋

2016年10月の第4回JHNセミナー、テーマは”Hospital Medicine”では、シンポジウムの企画運営に中心的に関わらせてもらいました。その経験を書いた開催報告が1月発売の雑誌ホスピタリストに掲載されました。

自分の記事の部分だけpdfで共有します。
※PDFの使用について、出版社より許可を得ています。

この後に掲載された参加者の声を読むと、どう受け止められたかがよくわかりました。私にとって良い振り返りの機会になりました。

このセミナーを受けて、日本版ホスピタリストとはどうあるものか、今後も考え、我々で作り上げていかなければなりません。ひとまず、我々の進んでいるホスピタリストの道は素晴らしそうです。

五十野博基

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茨城県 総合的診療を学ぶ特訓ゼミ

2016年11月27日テーマ:水戸, 筑波総合診療グループ

ケースプレゼンの様子

ケースプレゼンの様子

11/12—13に茨城県 総合的診療を学ぶ特訓ゼミが大洗で開催されました。なぜか「第3回総合診療・家庭医療セミナーinつくば」と、「大洗あんこう祭り」に日程が被りました。

開催趣旨は、「茨城県地域医療支援センター特別講師(JCHO本部顧問)である、徳田安春先生の総合監修により、「臨床推論8番勝負」と題して”実践志向”であり、かつ”グローバルな視点”から、”徹底した臨床推論能力の習得”をテーマとする講義・グループ討議・ケースカンファレンスを行います。」です。

医学生・研修医40名に対して、私は3番目に登壇し、ケースプレゼンを50分で行いました。振り返れば、1人で1つの症例を聴衆にプレゼンするのは、2012年夏の鹿島GIM以来でした。

内容は、PC学会の夏期セミナーで毎年行っているつくば式診断学と同様で、病例や所見の情報を小出しにしつつ、鑑別診断を挙げ、さらに挙げ、それを絞りこんでもらいました。特に鑑別を網羅的にあげることが難しいと夏期の経験から考え、最後ではなく、途中にコリンズのVINDICATE鑑別診断法でレクチャーを挟んでみました。※それでも難しかったようです。

最終診断にはサプライズがあり、皆さんに楽しんでもらえたと思います。

私の今回の収穫は、スクリーンが聴衆から遠いことを事前の確認で知っていたので、キースライドを小出しの配布資料で補完できたことです。会場によって、広くてスクリーンが小さい、プロジェクターの出力不足で暗い、聴衆と同じ高さで下の方が見えない、背中を向けて座る聴衆がいる、サブスクリーンの有無などが違います。事前に会場の様子を知っておくと、スライドの微調整や配布での対策が可能です。最近ようやくそこに気が配れるようになりました。45.0分で終わらせるつもりが、事前の時間配分を間違えて50.0分きっかりになったのは、次への課題です。

グループ内でもプレゼンの勉強会が予定されているとか。プレゼンも勉強で知識を仕入れ、実践し、振り返ることが大事ですね。

水戸協同病院 総合診療科 五十野博基

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論文執筆報告:破傷風ケースシリーズ

2016年11月21日テーマ:水戸, 筑波総合診療グループ

161121_五十野先生論文水戸協同病院の破傷風3例と邦文誌の6例を使ってケースシリーズを書きました。

Tetanus in the Elderly: The Management of Intensive Care and Prolonged Hospitalization
https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/55/22/55_55.7131/_article

きっかけは、集中治療室で、破傷風の高齢者の気管挿管した症例を続けて診療したことです。
私は筑波グループでは稀有な、集中治療をサブスペシャリティーとして研修し、集中治療専門医を取得しました。それでも重症の破傷風を診療したのはこれが初めてでした。

一体どれくらいの治療期間を要するのかと、UpToDateを調べても、記載はDuration of illness — Tetanus toxin-induced effects are long lasting because recovery requires the growth of new axonal nerve terminals. The usual duration of clinical tetanus is four to six weeks.とだけでした。なぜかというと、米国では予防接種が正しく行われており、発症者が極めて少ないからです。

Pubmed検索で、米国で同じように2例の破傷風高齢者に時間とお金がかかったという報告J Am Geriatr Soc 59: 552-553, 2011.と、日本の成人は予防接種ができていない事実を知り、このメッセージで出そうと決めました。目を通していた内科学会誌で、破傷風の日本語のケース1例もみつかったThe Japanese Society of Internal Medicine 104: 1464-1468ことから、さらに医中誌やgoogleで日本語論文検索を進め、計3+6例の人工呼吸器管理の症例で執筆しました。

他にも発表すべくストックした症例は数知れず。水戸協同病院は興味深い症例に溢れており、それを診断・治療しきる資源が揃っています。
執筆にあたり「論文作成ABC:うまいケースレポート作成のコツ」を熟読しました。初心者の症例報告や学会発表に重宝する1冊です。伝えたいメッセージは何か、新規性は何かを意識してネタを探すことが重要だと学びました。

水戸協同病院 総合診療科 五十野博基

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出版記念インタビュー、ジェネラリスト教育コンソーシアムHPで紹介されました。

2016年9月24日テーマ:ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 水戸, 筑波総合診療グループ

阪本氏らで執筆した書籍の出版を記念して行われたインタビュー記事を
(株)尾島医学教育研究所のジェネラリスト教育コンソーシアム ホームページで
紹介してくださいました。

amazon.co.jpの本書籍ページへジャンプします。

amazon.co.jpの本書籍ページへジャンプします。

 

日本の高価値医療 High Value Care in Japanより

Special articles High Value Care をもっとやってみよう~
第8章『ヘルスリテラシー向上のための 患者教育』P.117-125

阪本直人氏/ 筑波大学 医学医療系 地域医療教育学/附属病院 総合診療グループ

 

<インタビュー記事 概要>

出版記念インタビューでは、世界のHigh Value Careに関連した動きを紹介しています。
また、担当章「ヘルスリテラシー」の話題では、市民の誰もが持つべきライフスキルの1つである
ヘルスリテラシーが、健康維持やリスク回避だけでなく、医療を受ける際の意思決定にも重要であること。
さらに、健康や病気の「原因の原因」ともいえる、健康を左右する環境といった、
健康の社会的決定要因をコントロールできる能力としてのヘルスリテラシーが、
近年日本でも重要視されていることなどが、分かりやすく紹介されています。

本書と合わせてお読みいただくと、さらにこのテーマを深く理解できる内容となっております。

ジェネラリスト 教育consortiumホームページより

ジェネラリスト教育コンソーシアムHPにジャンプします

 

V.9 日本の高価値医療 High Value Care in Japanは、絶賛発売中です!

次作 V10. 日本の診療ガイドラインは、近日中に発売予定です。

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総合診療7月号(特集:感染症ケアバンドル・チェックリスト)が出版されました

2016年6月28日テーマ:水戸, 筑波総合診療グループ

雑誌『総合診療』 7月号で「感染症ケアバンドル・チェックリスト」が特集されています。

160627_感染症ケアバンドル

上記引用元:http://www.igaku-shoin.co.jp/journalDetail.do?journal=89425

私はICU領域の”人工呼吸器関連肺炎VAPの予防”を執筆しました。
VAPの定義も曖昧、予防の決定打も曖昧の中、少ない字数に何を記述するかに苦心しました。

家庭医は、病気になる前から地域を診ていると言われます。
病院総合医も、病気にならないように予防に尽力しています。
感染症のケアバンドルはその一つ。

他にはワクチン接種、二次予防投薬の徹底(心不全、COPDなど)、ポリファーマシーの削減、癌スクリーニング、介護導入・視力聴力介入もあるでしょうか。

退院した患者さんの再入院を防ぐ意味でも役立つと思います。
ぜひ手に取って読んでみてください。

水戸協同病院 総合診療科 五十野博基

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「医師のためのノンテク仕事術」が出版されました

2016年6月18日テーマ:水戸, 筑波総合診療グループ

手塩にかけた人材養成プログラムTEAMSが書籍化されました。
その他にも現場で働きやすくなるノンテクニカルスキルが詰まった一冊です。

ノンテク_カバー1-2(引用元:以下ホームページ)
https://www.yodosha.co.jp/medical/book/9784758117920/

TEAMSが始動したのは、2012年、私が水戸協同チーフレジデントの頃でした。業務改善に興味を持ち、日本産業訓練協会の研修プログラムTWI(仕事の教え方、改善の仕方、人への接し方) http://www.sankun.jp/seminar/?ca=3 を受講しました。
その有用性を肌で感じ、訓練指導者資格を取得し、前野先生ら大学のメンバーと共に医療版人材養成プログラムTEAMSの開発に取り組みました。2014年から筑波大学でその講習会を定期開催し、2015年には全国向けにも講習会を開催しました。

私個人では、TEAMSの効果を量的に証明するため、大学院で臨床研究を今年度まで実施しています。この手法を身につけたことで、問題の抽出から解決まで、自分の対応に一本芯が通り、迅速かつ的確になりました。

筑波大学総合診療グループ/水戸協同病院総合診療科 五十野博基

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【動画で紹介】総合診療医の専門性や守備範囲、活躍の様子について

2016年6月15日テーマ:ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 水戸, 筑波メディカルセンター病院, 筑波総合診療グループ

日本プライマリ・ケア連合学会 制作ビデオが、2016年6月11日に公開されました。
いま日本の医療で期待される専門医のひとつ「総合診療医」を解説、紹介する映像です。
総合診療医の専門性や守備範囲、活躍の様子をご覧ください。

日本専門医機構HP「総合診療専門医概要」より、抜粋・編集

国民に質の高い医療を提供するために、わが国のすべての専門医制度が大幅に変更され、
新しい専門医制度が2015年度医師国家試験合格者から適応されることになりました。
2017年度から日本専門医機構が認定する専門研修プログラムが開始されます。

新制度では「従来の基本診療領域に総合診療専門医を新たに加えることとする」という大きな制度改革がありました。
この総合診療専門医は様々な学会や組織の経験と知を統合しながら、新しい総合診療専門医像を
ある意味オールジャパンで創生していくことを目指し、
本機構内に新たに「総合診療専門医に関する委員会」を立ち上げ、十分かつ慎重に審議して参りました。

そして、総合診療専門医を「主に地域を支える診療所や病院において、他の領域別専門医、一般の医師、
歯科医師、医療や健康に関わるその他の職種などと連携し、
地域の医療、介護、保健など様々な分野でリーダーシップを発揮しつつ、
多様な医療サービスを包括的かつ柔軟に提供する医師」と定義し、
この総合診療専門医に求められるコアコンピテンシー(核となる能力)として、
①人間中心の医療・ケア、
②包括的統合アプローチ、
③連携重視のマネジメント、
④地域志向アプローチ、
⑤公益に資する職業規範、
⑥診療の場の多様性、
の6つを提示致しました。
この度ホームページに「総合診療専門医」に関するタブを追加し、
「総合診療専門医」に関する資料(総合診療専門研修プログラム整備基準、
総合診療専門医専門研修カリキュラム(案)、研修手帳(案)、
研修指導医マニュアル(案)など)を掲載する事になりました。

 

 

つくば総合診療グループ 指導医 阪本直人

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レジデントノート増刊号「内科の視点で診る 手術前後の入院患者管理」

2016年6月2日テーマ:未来医療GP, 水戸, 筑波総合診療グループ

レジデントノート増刊号「内科の視点で診る 手術前後の入院患者管理」を共同で編集・執筆しました。

スクリーンショット 2016-06-02 09.25.18

 

https://www.yodosha.co.jp/medical/book/9784758115704/index.html

水戸協同病院総合診療科でいつも行っている手術前後の患者管理を、エビデンスと経験を織り交ぜてエキスパートに執筆していただきました。編集作業として全ての原稿に眼を通し、短期間で自身の知識の整理もさせてもらいました。

以下、内容を簡単に紹介します。

手術を受ける患者も高齢化し、複数の内科的基礎疾患を抱えている。病院の総合医は、外来受診を契機に悪性腫瘍など手術適応の疾患を見つけ、病期を診断し、外科へ手術依頼する。外科からの術前コンサルトを受ける。そして、予定された手術までに体を最適化して、手術しやすい状態に置き、合併症を予防する。心臓など追加検査が必要かもしれない。検査のやりすぎも手術の遅延を招くので害である。薬剤は一定期間休薬が必要なものがあれば、増量するものもある。ときには手術の延期や、手術をしないという選択肢も考えなければならない。

また、予想外に起きた術後合併症に対して、発生した段階からコンサルタントとして介入する。主科に対して、迅速に具体的で簡潔なアドバイスをし、ときには全身管理を引き継ぐ。

管理は、普段どおりの病歴聴取、診察で開始し、これまでの検査データ・治療歴・生活についても包括的レビューを行い、患者の全てを把握する。そして、周術期のエビデンスに照らし合わせて、ICUのようにシステムごとの管理方法を漏れなく計画する。

これが1冊に凝縮されています。
自信をもってオススメできる1冊です。

(筑波大学総合診療グループ/水戸協同病院総合診療科 五十野博基)

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