研修施設のご紹介:セントラル総合クリニック(茨城県牛久市)
2024年10月5日テーマ:牛久, サイトビジット, 筑波総合診療グループ, セントラル総合クリニック, 医学教育, レジデントの1日(施設紹介)
専攻医2年の大堀です。
2024年4月から9月までの半年間在籍した、茨城県牛久市にあるセントラル総合クリニックでの研修内容や施設のご紹介をいたします。
病院はひたち野うしく駅と牛久駅の真ん中あたりに位置します。後述する訪問診療では牛久をはじめ龍ヶ崎や稲敷エリアのお宅に伺う機会も多く、都市部から自然豊かな田園エリアまで牛久市の色々な表情を見ることができます。
業務としては主に外来診療と訪問診療を担当し、外来は総合診療科・内科・小児科・発熱外来と幅広い年代、疾患を経験できるのが特徴です。
内科外来、総合診療科外来では初回や生活習慣病の定期受診、健康診断異常、他科や他院からのご紹介など様々な主訴で受診される患者さんを診察します。小児科外来では、成人診療と内容が異なることも多く、小児科指導医のもと診療にあたっています。
訪問診療では、ご自宅や施設への定期訪問、急変時の往診対応を行なっています。疾患としては、癌終末期や心不全・慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの慢性疾患、認知症・パーキンソン病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経変性疾患など多岐にわたります。
訪問診療は病棟や外来業務と異なる点が多く、当初は戸惑うことも多くありました。使用できる薬剤やデバイスに制限があること、患者さん本人またはご家族が使用しやすい処方内容にすること、輸液製剤やポンプなどの使用物品を事前に用意し持参が必要なこと、等々・・・。また、在宅医療の仕組みや介護保険制度、レセプト関連についても指導医やメディカルスタッフに指導いただきながら、少しずつ理解を深めています。
医学教育については、指導医との振り返りや症例検討を定期的に行い、困難事例や治療方針を相談。症例検討と並行し、なるべくオンゴーイングでポートフォリオ作成ができるよう努めました。
また、一ヶ月間メンターとして臨床研修医の指導も担当し、自身の成長にもつながりました。
その他、「うしくかっぱつ体操*」の普及員の皆さん向けの養成講座で「高齢者生理とリスク管理」についての講演を行いました。健康意識の高い皆さんの質問に答えながら、自身の勉強にもつながりました。
*うしくかっぱつ体操:牛久市で考案された転倒予防のための体操
長いようであっという間の研修期間でしたが、患者さんをはじめ指導医やメディカルスタッフに支えていただき、とても有意義な研修となりました。
こちらでの経験を糧とし、今後も日々成長していければと思います。ありがとうございました。
文責:専攻医2年 大堀 葉子
※各お写真は被写体の方々の同意を得て撮影・掲載しています。