筑波大学附属病院総合診療科よりそいドクターのポスター展示のご報告
2024年8月12日テーマ:大学
筑波大学附属病院外来廊下に附属病院総合診療科のポスターが展示されましたので、ご報告します。
このポスターは、筑波大学芸術学群卒業生の橋本凌さんと附属病院のアート&デザインプロジェクトが協同して作成したものです。
「より多くの患者さんに総合診療科を知ってもらいたい」という思いから始まった企画でしたが、
作成過程では、「映画風ポスター」という手法を用いて、どう表現すると患者さんに伝わりやすいか?というデザインの難しさを実感しました。
橋本さんの指導教員である芸術学群の村上先生や附属病院のアートコーディネーターの松﨑さん、そして、総合診療科の前野哲博先生とディスカッションを行い、一度は完成したポスターの案を白紙に戻し、メールでのやりとりやZOOM会議を重ね、計画から完成までに1年以上かかりました。
また、ポスター作成のプロセスでは、橋本さんに医局や外来に見学に来ていただき、総合診療科の先生方にも取材協力いただきました。インタビューを通して、診断がつかない患者さんに向き合うことの大切さや、症状だけでなく背景に不安や生活にも焦点を当てた診療をみてもらい、制作に活かしてもらうことができました。ご協力いただいた先生方、本当にありがとうございました。
そして、「患者さん一人ひとりの悩みや症状に寄り添う」というメッセージを伝えるため、
「よりそいドクター」というテーマで制作がすすめられ、親しみやすい犬のキャラクターのドクターを中心とした映画風ポスターならではのファンタジーな世界観のポスターが完成しました。
私自身、このようなアート企画に関わることで、「伝え方」について多くのことを学ぶことができました。また、院内の職員からも「この緑のマークは、総合診療科のマークなんだ」などの感想もいただき、発信することで、輪が広がっていくと感じました。
よりそいドクターのポスター、筑波大学附属病院1階、120外来手前の廊下に掲示されています。
お立ち寄りの際は、ぜひご覧になってください。
筑波大学附属病院総合診療科 久野遥加