論文掲載のご報告(高齢発症の食物依存性運動誘発アナフィラキシーについて)
2023年4月2日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学
この度論文がInternal Medicineに掲載されましたのでご報告いたします。
The Onset of Food-dependent Exercise-induced Anaphylaxis in an Elderly Patient: A Case Report
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36725048/
食物依存性運動誘発アナフィラキシーは若年で起こりやすい一方で、80代での初発であったという症例報告です。報告例の中では日本で最高齢と思われます。
S1の大学総合診療科ローテ中に経験した症例をS2で学会発表を行いましたが、その後初めての論文作成に苦慮し、7年目でJournal of General and Family Medicineに投稿しましたがrejectされ、作り直してInternal Medicineに投稿したところacceptされました。
そもそも論文作成をどのようにすればいいのかわからず、論文の作り方から勉強、ご指導いただいていたため時間がかかってしまいました(今後はもっと早く論文を書けるように頑張りたいと思います)。
FDEIAのcofactorにCa blockerが関与している可能性があると考えましたが、先行文献では記述が少なく、どの程度関与しているか検討するのが難しかったです。
長い時間がかかりましたが、その間もご指導続けていただいた舛本先生、吉本先生、前野先生、皮膚科の沖山先生には大変感謝申し上げます。
今後も学術面含め頑張っていきたいと思います。
北茨城市民病院附属家庭医療センター 海老澤由香