筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

研修報告 セントラル総合クリニック 中野先生

2019年10月9日テーマ:筑波総合診療グループ, セントラル総合クリニック, 未来医療GP

訪問診療の車中にて


セントラル総合クリニック(つくばセントラル病院の外来機能を受け持つクリニック)で1年間の研修をやっています、後期研修4年目・医師6年目の中野です。現在は山本先生、舛本先生、永藤先生と一緒に、またご指導を頂きながら、診療に当たっています。 この病院では総合診療科が立ち上がって3年目で、まだ病棟はありません。自分は今、外来(週4回)と、その他の時間での訪問診療を行っています。
 
後期研修2年目だった大森医院での半年間を除いて、大学病院・水戸協同病院・筑波メディカルセンターとこれまでは全て病院での研修でした。もちろん指導は受けながら、ですが、ひとりで主治医として振る舞うのは、初めてのことです。
 
半年経って少しは慣れてきたようにも思いますが、地域の訪問看護ステーションや介護施設などの、物理的に離れた場所のhealth-care providersと情報や意思を密に交換しながら働くこと、患者さんの領域に入って文字通り生活ごと診ること、振り返るといずれも十分できているとも言い難く、病院での大変さとは別の大変さが感じられます。また生活をみることもそうですが、制度やサービスについての知識の解像度が高ければ高いほど、より適切な臨床につながることも実感していて(本当は病院でもそうだったのでしょうが、自分の発達段階として視野が狭かったということでしょう)、日々、無知の知、ということかと思います。
 
残り半年も引き続き在職するので、その間にはコメディカルスタッフの教育とか、学生教育とか、あるいは地域の健康な人がより健康になってもらうためにどうアプローチするのかとか、そういうことにも目を向けていきたいと思っています。
 
後期研修4年目 中野寛也