筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

大学総診 初期研修医ビデオレビュー

2017年5月18日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学

ビデオレビューの様子

筑波大学総合診療科で研修中の、初期研修医1年目の蔵野美夏です。

今回外来のビデオレビューをしていただきました。ビデオレビューとは、外来診察の様子をビデオに撮影し、主に患者さんとのコミュニケーションの様子を指導医と共に振り返る学習法です。

今回は同期の伊藤先生の外来診察の様子をレビューしました。この診察は実際の診察時に私も後ろで見学していたのですが、このように後からコミュニケーションに焦点を当てて振り返ると新たな発見も多く大変有意義でした。

話し方や相づちのタイミングなど、基本的なコミュニケーションはもちろんですが特に今回は患者さんとの距離感について深く考える機会になりました。

今回の患者さんはどちらかというと積極的なコミュニケーションをとる方ではなく、最初は視線があまり合わない様子でした。伊藤先生は、診察序盤は患者さんと体を向き合わせる体勢というよりは一緒にカルテを見て記録を確認しながら問診をすすめていました。

その後、最終的には患者さんの口数や視線の合う回数が増え表情は明るくなり、信頼関係が築かれたように感じました。教科書的にはななめ45°で向き合い視線を合わせての診察が正解ですが、患者さんの状況に合わせて距離感をはかっていくことの大切さについて考えられました。

指導についていただいた吉本先生には様々なアドバイスをいただき、これからの診療に役立てられることばかりで大変勉強になりました。