新医学専攻で研究された梶川奈月さんの論文がパブリッシュされました!
2014年10月27日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座
本学新医学専攻で研究に取り組まれた梶川奈月さんの論文がIssues in Comprehensive Pediatric Nursingに掲載されました!
筑波大学医学類には、医学研究者の養成を目的として設置された「新医学専攻」コースが設けられており、このコースを選択した学生は5年次後半から6年次前半にわたる約半年間の研究室実習を行います。
2013年6月まで新医学専攻コースとして地域医療教育学分野での研究に取り組まれ、現在、茨城県立中央病院にて初期研修中の35回生の梶川奈月さんの英文論文 「Does a child’s fear of needles decrease through a learning event with needles?」が、Issues in Comprehensive Pediatric Nursing 37(3):183-194, 2014 http://informahealthcare.com/doi/abs/10.3109/01460862.2014.942443 に掲載されました!
本当におめでとうございます!!
梶川さんは学生時代に「つくばぬいぐるみ病院」の活動に取り組まれていました。つくばぬいぐるみ病院は、学生が保育園児・小学生に、医療とふれあう機会や健康に関する知識を提供する活動で、ぬいぐるみを使ったお医者さんごっこ、劇、紙芝居等を通して、子供たちへの保健教育活動を行っています。論文はこうした活動の効果を検証したいという梶川さんの臨床疑問が形になったものです。
http://tsunubee.wix.com/tsunubee
2012~2013年、梶川さんがM5~M6の研究室実習の期間には、研究計画から綿密に計画し、倫理委員会への申請、研究実施、分析、英文論文執筆、またその間に別のテーマで学会発表も行う(しかも2演題!) など、短期間に学生離れした素晴らしい研究成果をあげられました。
論文の完成が研究室実習の期間を過ぎてしまい、英文論文の完成、投稿、査読への対応が卒試・国試、そして研修開始直後と、おそらくこれまでの人生で最も苦しい時期と重なってしまったのではないかと思いますが、お忙しい毎日の中、全ての過程をご自身の力でやり遂げられました!
これは決して誰にでもできることではなく、本当に快挙です!!梶川さんのたゆまぬ努力の賜だと思います!!
梶川さんは地域医療教育学分野初の新医学専攻コース生で、私達もたくさんの刺激をいただくことができ感謝しています。 初期研修ではきっと苦しいこともあるのではないかと思いますが、そんなときはぜひアクセプトまでの道を乗り切ったことを思い出してくださいね!リサーチマインドを持ってアカデミックな診療を提供できる医師として、ますますのご活躍をお祈りしています!
(地域医療教育学分野 前野貴美)