『神栖済生会病院オータムフェスタ』開催しました
2023年11月7日テーマ:筑波総合診療グループ, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア
つくば総診専攻医1年目の松田貴洲と申します。
今回は10/28に行われた『神栖済生会病院オータムフェスタ』に参加してきたため、その際の様子を皆様に共有したいと思います。
今回オータムフェスタが行われた神栖市では、神栖済生会病院を担当する つくば総診のチームが、「人生会議」、「医療的ケア児」等に関する生活者との対話・場づくりを通したヘルスプロモーションを積極的に行ってきました。また、泊まり込み型の医学生教育に地域住民が参画するなど、病院と地域が連携する文化が古くから根付いている都市です。
しかし、そんな神栖市でもコロナ禍により病院と地域住民との交流が、ここ数年難しい状況が続いていました。そこで、今回のイベントでは、コロナ禍で一時足止めを受けていた地域共創の活動の再開をめざし、アートなどを介して医療従事者と地域との関わりの場を作ることをコンセプトに企画されました。
当日の様子ですが、コミュニティナースや生活者の混成チームが、ハーブティー※でお出迎えするハッチポッチカフェ(くらしの相談室)、医師による市民公開講座などを介して病院と市民の交流が図られていました。
※日本メディカルハーブ協会 シニアハーバルセラピストでもある近隣の薬剤師が担当
また、医療のみならずアート面でも非常に多彩で、プロの書道家による書道パフォーマンスからプロアマを問わない楽器演奏まで行われており、それらのアートを医療従事者や一般市民という垣根を越えて一緒に楽しんでいる様子を垣間見ることが出来ました。
そして私自身も学生時代から取り組んでいたチェロの演奏で演者としてもイベントに参加しました。自分が医師という形以外で患者さんやその他の医療従事者と関わり、地域医療へ貢献出来ることを実感し、今後の総合診療医としてのキャリアにおいて非常に貴重な機会であったと思っております。私は今回行われたオータムフェスタを通して総合診療という分野の幅広さを改めて感じることが出来ました。
私自身はこれまで目の前の患者さんを診療することばかりに注力しがちでしたが、今回のイベントのように地域医療の様々な形が集約された現場を体験することで、1対1の医師患者関係に捉われずに地域を丸ごと診ようとする総合診療の奥深さを強く実感しています。
まだまだ研修は続いていきますが、今後経験するだろう様々な総合診療の形を楽しみに日々頑張っていきたいと思います。
筑波大学 総合診療科 専攻医1年目 松田貴洲
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