学会発表の報告(第666回内科学会関東地方会)
2021年2月10日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 筑波メディカルセンター病院, 未来医療GP
専攻医1年目の村田俊介です。
先日2021年2月7日に第666回内科学会関東地方会で症例発表したので報告致します。
症例は今年度前半に研修していたTMCで経験した症例を発表しました。
タイトルは「敗血症性肺塞栓症を合併したFusobacterium necrophorumによるSeptic pelvic thrombophlebitisの1例」です。
Septic pelvic thrombophlebitisは主に妊娠出産に関連して発症し、卵巣静脈などの骨盤内静脈におこる血栓性静脈炎で、敗血症性肺塞栓症の合併は多くはないのですが、今回特に妊娠出産に関連なく発症した症例でした。また、Fusobacterium necrophorumはレミエール症候群で見られる菌で、レミエール症候群は敗血症性肺塞栓症を合併しやすく、今回原因菌が関連しているのではないかということを報告しました。
自分が救急外来で診察し、継続して入院中も担当していた症例で、思い入れのある症例を発表することができただけでなく、発表を通して診療中には気づけていなかったことも学ぶことができ、症例発表の大切さを実感することができました。
口頭演説での発表は経験がなく、発表までの道のりは大変ではありましたが、無事に発表を終えることができました。ご指導くださった先生方にお礼申し上げます。
(オンライン発表で発表を事前に録画したものを流すだけだったので、もしかしたら普段の学会より発表しやすいかもしれないです(笑))
今度はできれば、発表した症例を論文化できればと考えており、みなさまにまたよい報告ができるよう一層精進して参ります。
専攻医1年目 村田俊介