総合診療医にとって
重要なこと

さまざま人と
人生の大事な瞬間を共有できる

小曽根 早知子

筑波大学大学院卒。学生時代に出会った家庭医の姿に憧れて家庭医・総合診療医を志す。2011年からは筑波大学附属病院総合診療科と利根町国保診療所を拠点に総合診療・家庭医療の実践と教育・研究に従事。ここ数年の最大の関心は学生への健康の社会的決定要因(SDH)教育や地域へのアウトリーチ活動の共有。

総合診療に携わって
良かったと思う瞬間

さまざまな人たちの人生模様を垣間見させてもらいながら、大事な瞬間やイベントの経験を共有し、相手の想いを受け取ることができたとき。大学教員でもある立場として、地域と学生とをつなぐ役割を担うことができたのは総合診療医ならではだと思っています。

これまで乗り越えて
きたこと

総合診療医・家庭医として辛かったとか、ネガティブキャンペーンを受けた経験があまりないのですが・・
コロナ禍になった当初、積極的に身体診察したり患者さんに近づいたりすることが、かえってリスクになるかもしれないと感じたときに、より広い視点で家庭医としての自分の役割をとらえなおす機会になりました。筑波総診のメンバーや、コロナ禍での総合診療医への継続的なインタビュー調査でのかかわりなどを通して、総合診療医の意義を再認識することができました。

今後やっていきたい
こと

大学教員でもある総合診療医として、より地域コミュニティを知り、自身も地域社会の一員として何ができるかを模索していきたいと思います。学生の学びが、自分たちが住む地域との連続性の中でとらえられるものになるような活動を継続したいです。