北茨城市民病院
指導医からのメッセージ
医師数が限られている診療環境だからこそ、数多くの症例を経験し、学びにつなげることができる研修場所だと思います。困ったことはその時に周囲のDrに相談できる雰囲気ですし、筑波大学総合診療グループの指導医が家庭医療センター(病院から車で15分程度の距離)にもいるため、困った症例やポートフォリオなどを定期的にもしくは指導医が当直に来る時などに直接相談することもできます。救急、慢性期外来、初診外来、病棟管理など学びの場にあふれている北茨城でぜひ研修を!
(指導医 大澤さやか)
研修したレジデントからのメッセージ
入院、外来ともに圧倒的な症例数をこなします。その全てで主治医として診療に携わるため、自らの判断で診療を進める必要があります。まさに実践・実戦のなかで学んでいく必要がある研修施設で、研修の総仕上げとしてうってつけでしょう。医師の絶対数が少なく皆が多忙ですが、相互に助け合う気風があるために相談しやすいです。内科は筑波総診グループと自治医科大卒の先生方で構成されており、異なる教育背景から培われた診療理念を肌で感じることができるのも魅力的です。(2019年度10月より研修中 C1 宮本卓)
研修の特徴・プログラムにおける位置づけ
茨城県北部中核病院として地域医療に貢献する実践的研修施設。附属の家庭医療センターと連携し、総合診療医・家庭医の教育機関としてモデル的な取り組みを行っています。市民病院では主に病棟診療・外来診療・救急当直診療から主治医として責任ある立場を任されます。
立地条件と施設概要
北茨城市の公立医療機関として平成26年11月に市内の小高い丘の上にあった茨城県立高校跡地に移転新築開院し、名称を『北茨城市立病院』から『北茨城市民病院』へ改めました。病床数183床(うち療養病棟46床)。常設は内科、循環器内科、外科、産婦人科、歯科口腔外科。附属として家庭医療センターがあり、訪問患者の受け入れや紹介も行っています。
具体的な研修内容
医療過疎地域である北茨城市および隣接するいわき市の地域医療に貢献する医師の養成を目指します。豊富な臨床症例に触れることができ、主治医として病棟および外来診療をフォローし、実践的な立ち回りや臨床判断を学ぶことができます。
患者層の特徴
入院はほぼ高齢者 小児診察は救急外来のみ
外来は65歳以上が中心ではあるものの満遍ない年齢層が来院
指導医
植草義史 | 院長 |
---|---|
藤枝 毅 | 総合内科専門医 |
大澤 さやか | 家庭医療専門医 |
研修期間中に経験できる症例
経験できる症例 外来 |
内科(慢性疾患) | 糖尿病、高血圧、脂質代謝異常、COPD、喘息、関節リウマチ、慢性腎不全、慢性心不全、認知症 フレイルなどの慢性疾患 |
---|---|---|
内科(common) | 肺炎、胃腸炎、尿路感染症、胆道感染、蜂窩織炎などの感染症、急性心不全、脳梗塞、COPD/喘息急性増悪、電解質異常、DKA/HHS、癌終末期など | |
皮膚科 | 湿疹、接触性皮膚炎、乾燥性皮膚炎、薬疹 | |
外科領域 | 腸閉塞、外傷、圧迫骨折、腰部脊柱管狭窄症 | |
小児領域 | 上気道炎、喘息、便秘、胃腸炎 | |
心療内科 | うつ病、不眠症、適応障害 | |
外来受診患者(初診) 1日15人程度 外来受診患者(再診) 1日20人程度 受け持ち入院患者 15−25人程度 |
||
経験できる症例 救急 |
脳卒中、心不全、喘息、肺炎、尿路感染症、蜂窩織炎、痙攣、不整脈疾患、消化管出血、敗血症性ショック、腸閉塞など 上記の初期対応 |
|
経験できる症例 老年医学領域 |
がん・非がん患者の緩和ケア、転倒、嚥下障害、老年期うつ、認知症、脳卒中・リハビリ |
施設で行われている教育イベント
内科カンファレンス
病院ー診療所カンファレンス:家庭医療センターと市民病院で紹介患者経過共有や相談
身分と給与目安
給与 | 基本給80-90万円(賞与なし。医師年数によって変わります) 社会保障、厚生年金手当、交通手当、住居手当あり。 |
---|
こちらもご覧ください。