筑波大学附属病院 救急科
指導医からのメッセージ
当科研修の特徴はER、一般病棟、ICU/HCUと勤務日のシフトにより業務内容が明確に分かれることです。例えば、ER担当の日には、病棟業務から開放されER業務に集中することができます。そして、いずれの場所にも穏和で経験豊富な指導医がおりますので、ERやICUに苦手意識のある先生も安心して研修していただけます。またシフト制ですので、夜勤の前後の空いた時間は勉強するもよし、趣味の時間に当てるもよしです。経験症例は多岐にわたり、内科医には一見関係なくみえる術後管理も重症患者管理の基礎を研修するには最適です。ER診療、院内急変、ICU管理は医師である限り避けることはできません。当科研修でそのスキルを身につけていただけたらと思います。
(救急集中治療科 星野哲也)
研修したレジデントからのメッセージ
救急・集中治療科の研修は、大きく分けてICU/HCUを担当する重症病棟チームと一般病棟チームから成り、そのほか救急外来を当直も合わせて月4-6回程度担当します。いずれも指導医が充実していて、相談しやすい環境であると感じました。
特に、昇圧剤や鎮痛鎮静薬の使い方、人工呼吸器管理、気管挿管・CV挿入の手技などについては、他の研修では担当する機会があまり多くないので、救急科研修中に学びたいポイントとなると思います。レジデント向けのレクチャーも多く開催されており、今後の診療にも役立つと思いました。
他科のレジデントとも同じチームを組んで研修するので、レジデント同士で教え合ったり、交流ができたりしたことも良かったと思います。
(レジデント2019 鈴木李理)
立地条件と施設概要
筑波大学附属病院
住所 | 〒305-8576 茨城県つくば市天久保2丁目1番地1 電話:029-853-3900(代表) |
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アクセス | つくばセンターバスターミナル6番のりばからバスで約5~10分 |
ベッド数 | 800床(うちICU 12床)、うち救急・集中治療科ベッド数20床 |
病院ホームページ | http://www.hosp.tsukuba.ac.jp/ |
救急・集中治療部 ホームページ |
http://www.md.tsukuba.ac.jp/clinical-med/e-ccm/index.html |
具体的な研修内容
救急・集中治療科の研修では、重症病棟、一般病棟、ERの3部門を経験します。
救急外来では、総合診療科の後期レジデントは、救急隊から直接連絡を受ける救急ホットラインを週1回程度担当します。大学病院では、軽症から心肺停止に至った超重症例まで広く受け入れており、緊急性・重症度の評価や救急患者の初期対応について学ぶことができます。
重症病棟チームでは、ICU全患者およびHCUの救急・集中治療科の患者のうち、1日3~5人程度の患者を受け持ちます。ICUでは診療科や術後/非術後を問わず全患者を救急・集中治療科が管理しているため、朝夕のカンファレンスで各専門診療科の担当医とディスカッションを行い方針を決定していきます。様々な病態の重症患者を経験することができ、循環作動薬や鎮痛鎮静薬、人工呼吸器の管理、そのほか必要な検査・治療や処置を上級医と相談しながら行います。
一般病棟チームでは、重症病棟での急性期管理を脱した患者や、高齢者の感染症などの一般内科診療を要する患者などに対し、救急・集中治療科および病院総合内科の上級医指導の下、後期レジデントが主体となって一般的な病棟管理や退院支援を実践できます。
研修部門:重症病棟(ICU/HCU)、一般病棟、救急外来・当直
勤務形態:日勤/夜勤交代勤務 夜勤月4回程度(ICUまたはER)
※一般病棟チーム所属時は夜勤および休日日直・当直勤務なし(休日病棟回診当番のみ)
患者層の特徴
小児・産科を除き、内因性疾患から中毒・熱傷・外傷といった外因性疾患まで、幅広い年齢層の救急患者さんを診療します。
とくに大学病院ならではの、特殊疾患や複合的な問題を抱えた患者さんの診療を多く経験できます。
指導医(2020年1月現在)
井上貴昭(部長・教授)
河野了(副部長・病院教授)
下條信威(講師)
丸島愛樹(講師)
榎本有希(講師)
小山泰明(病院講師)
松本佑啓(病院講師)
平谷太吾(病院講師)
柳澤洋平(病院講師)
星野哲也(病院講師)
鈴木貴明(病院講師)
戒能多佳子(クリニカルフェロー)
研修期間中に経験できる症例
脳出血、脳梗塞、くも膜下出血、心筋梗塞、重症心不全、大動脈解離、重症肺炎、敗血症、急性腎不全、脊髄損傷
大動脈瘤、心臓弁膜症、食道癌などの術後急性期管理
重症熱傷、多発外傷、急性薬物中毒、低体温 など
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