スポーツ医学
プライマリケアスポーツ医学フェローシップ
米国、豪国では、プライマリケアスポーツ医学の研修プログラムが20年以上前より存在しており、日本でもチームドクターとして活躍できる研修プログラムが待ち望まれていました。スポーツや体育に関する研究が盛んな筑波大学では、その恵まれた環境を生かして、本プログラムを開設しています。対象は、総合診療専門医、総合内科専門医、小児科専門医、救急専門医など総合医能力を有する医師で、2年間のフェローシッププログラムです。総合診療専門医、総合内科専門医は、後期研修からの統合カリキュラムが可能です。また、筑波大学大学院スポーツ医学専攻(修士課程、博士課程)へ進学することもできます。
お問い合わせ先
小林裕幸 hrkoba1@md.tsukuba.ac.jp までお願いします。
コースの概要と目標
概要
医療の場ならびにスポーツの現場で、幅広い継続的、効果的なメディカルサポートを実施できる診療能力を修得し、チームドクターとしてプライマリケアスポーツ医学が実践できることを目標とする。
具体的目標
- スポーツ外傷・傷害といった整形外科疾患のみならず、各診療科にまたがる幅広い運動、スポーツ、疾患に関係する診断能力および治療を提供できる。
- 必要時に適切なタイミングで専門家に紹介できる。
- 運動に参加するためのメディカルチェックを実施し、高齢者、小児、性別、競技の特性に応じた運動処方をすることができる。
- 患者のみならず、家族、コーチ、学校関係者、管理者、雇用者と、健康管理について効果的に連携し、アドバイスすることができる。
- ドーピングに関し熟知し、選手、関係者に教育、指導できる。
- スポーツ現場の救急医療を提供できる。
- 妊娠、摂食障害、骨粗鬆症、無月経など女性の特性に配慮した診療を提供できる。
- 感染症の基本を理解し、安全なスポーツ現場の管理及び診療を提供できる。
- 運動生理学の基本を理解し、競技力の維持、向上、トレーニング効果、コンディショニング等について助言できる。
- スポーツに関連する栄養について指導・助言できる。
- アスレチックリハビリテーション(診断、治療、復帰、予防)について指導・助言できる。
- メンタルトレーニングについて指導・助言できる。
- ストレッチング、ウオームアップ、クールダウンについて指導・助言できる。
- 暑熱環境時の運動、大会等の対応、判断ができる。
- 大会運営時のメディカルサポートシステムを管理できる。
プログラム責任者、協力者
小林裕幸 | プログラム責任者 |
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平野篤 | 指導医 |
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馬見塚尚孝 | 指導医 |
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渡邊重行 | 指導医 |
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金井貴夫 | 指導医 |
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カリキュラム
水戸協同病院(筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター)
- スポーツ医学多職種カンファレンス(月1回)
- 内科研修
- スポーツコンディショニング外来研修
- 救急研修
- 整形外科研修
- スポーツ整形研修
- アスレチックリハビリテーション
- メディカルチェック
- ドーピング
筑波大学
- 運動生理学
- スポーツ栄養
- メンタルトレーニング
- ウエートトレーニング
- ストレッチング
フィールドワーク
- 日本自転車競技連盟ナショナルチーム合宿、大会帯同
- 水戸ホーリーホックサポート
- 地域のサッカー、野球、バレーボール、バスケットボール等のチームドクターとして2年間継続してサポート
その他情報
主な研修先 |
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取得可能な資格 | 日本体育協会スポーツドクター(推薦による受講) |
募集人数 | 1名程度/年 |
身分、待遇 |
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