研修施設

メッセージMessage

指導医からの
メッセージ

茨城県北部(福島県とのほぼ県境)に位置する大森医院は、院長先生の祖父の代から、この地域の医療を担っています。近隣に医療機関が少ないため、医療を提供する範囲は非常に広いです。診療所には特別養護老人ホームやグループホームを併設しています。また、山奥の無医地区への巡回診療を行っています。さらに2017年には、常陸太田市内にも在宅医療を提供するため、クリニックをオープンし、少しずつ地域での認知度が上昇しています。
圧倒的な医師不足地域ですが、総合診療医としての実力を磨くには絶好の環境であると思います。興味のある方は、ぜひ一度足を運んでみてください。
(指導医:片岡 義裕)

研修した
レジデントからの
メッセージ

大森医院では指導医の先生方のご指導の下、外来診療だけでなく訪問診療や特別養護老人ホームでの定期診察、さらに機会があれば無医村地区の巡回診療を経験することができます。大学病院や総合病院と比べてできる検査や治療にどうしても制限がありましたが、その分自身でできることを自主的に探して習得したり、本当に必要な検査・治療をエビデンスを活用して選択することができるようになりました。さらに他の職種や医療機関との連携がいかに重要か学ぶことができました。
私は幸運にも数回にわたって大森医院で研修をする機会を得ることができましたが、研修中に地域のイベントや住人へ向けての講習会への参加、幼稚園の乳児検診から自宅でのお看取りとその後も続くその家族との関わりを通して、その地域の住人の一人として地域医療について真剣に考えることができました。
大森医院での研修もそうですが、そこで関わることができる人たちもとても魅力的なので、私は家庭医を目指す皆さんに大森医院での研修を強くお勧めします。
(2022年度研修 植松 洋)

研修の特長・
プログラムにおける位置づけ

過疎地域における外来や在宅医療について、レジデントが主体的に診療をしながら実践的に学ぶことができます。

立地条件と施設概要

大森医院:常陸太田市の最北端(山間部)にある無床診療所。診療所裏にレジデント宿舎あり。
ひたち太田家庭医療診療所:常陸太田市の中心部にある無床診療所。
2か所の距離は車で約40分。

具体的な研修内容

診療所での外来診療、訪問診療、巡回診療、地域での健康教室

患者層の特徴

大森医院:慢性疾患のある高齢者が中心。
ひたち太田家庭医療診療所:外来は小児が比較的多い。訪問診療は、がん終末期の患者が多い

指導医

大森 英俊
(大森医院 院長)
筑波大学 臨床教授
木村 紀志
(ひたち太田家庭医療診療所 院長)
筑波大学 助教
片岡 義裕
(大森医院 医師)

研修期間中に経験できる症例

外来 内科領域(慢性疾患) 糖尿病、高血圧、脂質代謝異常、COPD、喘息、関節リウマチなど
皮膚科領域 白癬、湿疹、接触性皮膚炎
外科領域 小外傷、陥入爪、アテローマ、腰・肩・膝の痛み
小児領域 上気道炎、肺炎、中耳炎、喘息、予防接種、乳児健診
精神科領域 気分障害、思春期のケア
その他 禁煙外来(ひたち太田家庭医療診療所のみ)
在宅 がん・非がん患者の緩和ケア、認知症、脳卒中後遺症や骨折後のリハビリテーション、施設入所者のケア

施設で行われている教育イベント

  • 研修の振り返り(ほぼ毎週): 担当 片岡 義裕
  • 不職員からの360度評価(3か月に1回)
  • 在宅診療カンファレンス(月1回)

身分と給与目安

勤務形態 常勤
給与 45-55万円/月
宿舎
※家具あり、無線LAN環境あり
社会保険
住居手当

レジデント宿舎は新しいログハウスです!

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