笠間市立病院
メッセージMessage
指導医からの
メッセージ
笠間市立病院は30床の小規模病院で、地域に密着した外来診療・入院診療・訪問診療を行っています。病棟での栄養管理やリハビリにも力を入れ、訪問看護、訪問リハビリなど多職種で連携し、入院から在宅まで切れ目のない診療を提供できるよう日々の診療を行っています。行政施設(健康医療政策課・こども部こども福祉課)が併設されており、行政とも連携しながら地域を支えています。家庭医としての研修の場としてはこれ以上ない環境だと思います。地域の様々なニーズに答え、地域を支えている病院の魅力を是非感じてください!
(指導医:稲葉 崇)
研修した
レジデントからの
メッセージ
笠間市立病院の特徴は、①アットホームな小規模病院、②外来、在宅から入院までの継続的な診療、③多彩な研修、の3つに集約できるのではないかと思います。
①30床の小さな病院で、院長含めて常勤医は全て総合診療科(内科)です。非常勤で皮膚科、整形外科の先生がいらしていますが、基本的には自身で幅広いマネジメントを行います。専門医による診療が必要な場合には、近隣の茨城県立中央病院などにご紹介することが多いです。医療職、事務職に関わらず、職員同士の顔の見える非常にアットホームな雰囲気で、とてもコミュニケーションがし易い職場です。訪問看護ステーションも院内に併設されています。
②訪問診療も行っており、外来、入院と併せて臨床力を培うことができます。また、主治医制であり、担当患者さんを外来、在宅から入院まで継続的に診療し、中長期的な観点からのマネジメント、ACP、病状説明についても多くの経験を積むことができます。
③公立病院であり、乳幼児健診、予防接種、市民への健康講座なども経験することができます。また、保育園の定期健診や特別養護老人ホームの嘱託医を経験する機会もあります。これほど多彩な研修を受けることができる施設は珍しいのではないでしょうか。
日当直や訪問診療のオンコールは当番制で、オンオフがしっかりとしており、働き易い職場です。育児休業を取得された先生もいらっしゃいます。是非この恵まれた環境で研修されることをご検討下さい!
(2023年度研修 巴悠記)
研修の特長・
プログラムにおける位置づけ
病棟、外来、訪問診療の全てが経験できます。外来は継続的に通院する患者が多く、訪問診療はがん・非がんに関わらず多数の在宅看取りを行っており、家庭医としてのスキルアップに最適な環境です。市立病院としての特色を生かした、地域を巻き込んだ取り組みなども経験することができます。後期研修の中での位置づけとしては、今まで様々な施設で学んだスキルを最大限生かしながら家庭医としての総まとめをしていく研修となります。
立地条件と施設概要
所在地 | 茨城県笠間市南友部1966-1 |
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電話番号 | 0296-77-0034 |
笠間市立病院は2010年度から研修ステーションとなった30床の小規模病院です。小規模ながら地域に密着した多機能型病院として、高度急性期を担う茨城県立中央病院と機能分化・連携を図っています。外来・入院・訪問診療と切れ目なく繋がる継続的医療と、保健(予防)・福祉(介護)と連携した包括的医療を提供しています。
2018年4月に旧病院から新病院への移転が行われ、電子カルテの導入や、保健センター・地域包括支援センター(当時)との同時移転(同じ建物となり、「地域医療センターかさま」となった)が行われ、地域とより密な連携が図れるように日々進化しています。
具体的な研修内容
- 外来
- 訪問診療
- 病棟
- 特別養護老人ホーム嘱託医
- 学校健診や小児健診、地域住民への講演会など

患者層の特徴
外来には地域の小児から高齢者まで様々な患者さんが来院しますが、かかりつけの患者さんは高齢者が多数を占めています。また、緩和ケア目的に他院から紹介となる患者さんや、トランジションとして小児科から紹介となる患者さん、地域の困難症例などが行政から紹介されるケースなどもあります。
入院患者は、かかりつけの患者さんや訪問診療の患者さんが急性疾患で入院することが多いですが、茨城県立中央病院で急性期治療を終えた患者さんのリハビリ目的などの転院も多数受けています。また、難病のレスパイト入院なども行っています。
指導医
石塚 恒夫 | 院長、筑波大学臨床准教授 |
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稲葉 崇 | 副院長、日本プライマリ・ケア連合学会認定家庭医療専門医・指導医、日本内科学会認定 内科認定医 |
荻野 利紗 | 日本プライマリ・ケア連合学会認定家庭医療専門医、日本内科学会認定 内科認定医 |
小野 有理 | 日本プライマリ・ケア連合学会認定家庭医療専門医 |
研修期間中に経験できる症例
外来では、内科的疾患に限らず、軽症の外傷なども含めた整形外科的な主訴、小児、婦人科的な相談など、幅広い疾患が経験できます。入院は、高齢者の肺炎・尿路感染はもちろん、悪性腫瘍の緩和加療、胃瘻造設からレスパイトまで幅広く行っています。訪問診療では高齢者だけでなく、ALSなどの難病患者や、若年の交通事故後脳機能障害などの患者、施設での診療なども行っています。
施設で行われている教育イベント
- 週1回の多職種カンファレンス
- レジデントの外来カルテレビュー
- 360度評価
- 振り返り
身分と給与目安
職名 | 常勤医師(任期付き職員) |
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給与目安 | 手取りで月60万~70万円、その他住居手当・期末勤勉手当等の支給あり |