研修施設

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指導医からの
メッセージ

当院は、茨城県の中では比較的医療資源の豊富な地域に位置しており、周囲に医療機関や訪問看護ステーション、介護施設も多いです。資源が多い分、他医療機関、他職種との連携が重要な、比較的都市型の家庭医療/総合診療が経験できます。内科外来は入院が必要な症例もまれではなく、内科能力の鍛錬には良い場だと思います。非癌、癌問わず訪問診療の件数も多く、このような環境の中で、主治医として責任を持って診療に臨む姿勢を身に着けてもらいたいです。つくばから車で通える立地の良さも魅力の一つだと思います。
(指導医 山本由布)

研修した
レジデントからの
メッセージ

ひたち野うしく駅と牛久駅の真ん中あたりに位置するセントラル総合クリニック。訪問診療では牛久をはじめ龍ヶ崎や稲敷エリアのお宅に伺う機会も多く、都市部から自然豊かな田園エリアまで牛久市の色々な表情を見ることができます。業務としては主に外来診療と訪問診療を担当し、外来は総合診療科・内科・小児科・発熱外来と幅広い年代、疾患を経験できるのが特徴です。内科外来、総合診療科外来では初回や生活習慣病の定期受診、健康診断異常、他科や他院からのご紹介など様々な主訴で受診される患者さんを診察します。週1回の小児科外来では、成人診療と内容が異なることも多く、小児科指導医のもと診療にあたっています。訪問診療では、ご自宅や施設への定期訪問、急変時の往診対応を行います。疾患としては、癌終末期や心不全・慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの慢性疾患、認知症・パーキンソン病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経変性疾患など多岐にわたります。訪問診療は病棟や外来業務と異なる点が多く、研修開始当初は戸惑うことも多くありました。使用できる薬剤やデバイスに制限があること、患者さん本人またはご家族が使用しやすい処方内容にすること、輸液製剤やポンプなどの使用物品を事前に用意し持参が必要なこと、等々・・・。また、在宅医療の仕組みや介護保険制度、レセプト関連についても指導医やメディカルスタッフに指導いただきながら、少しずつ理解を深めることが出来ました。その他、「うしくかっぱつ体操」の普及員の皆さん向けの養成講座で「高齢者生理とリスク管理」についての講演を行いました。健康意識の高い皆さんの質問に答えながら、自身の勉強にもつながりました。患者さんをはじめ指導医やメディカルスタッフに支えていただき、とても有意義な研修となりました。家庭医としてバランスよく研修がしたい方にぜひおすすめの研修施設です!
(2024年度研修 大堀葉子)

研修の特長・
プログラムにおける位置づけ

日本在宅医療連合学会の研修施設にもなっており、1年間で在宅医療専門医の取得も可能です。

立地条件と施設概要

つくば市から車で約30分の、県南地域の牛久市にあります。
つくばセントラル病院に併設された診療所で、専門診療科外来やCTやMRIなどの検査設備を備え、病院と連携して、プライマリケアから専門的な治療まで、地域の医療を支えています。

具体的な研修内容

内科外来:週1~2回。予約のない初診患者、再診患者の診察。診察人数は季節によって変動はあるが、15~30名程度。
総合診療科外来:週1~2回。診察人数は、予約制で15~20名程度。
小児科外来:必要時相談。週1回程度。希望によっては乳幼児健診や予防接種も可能。
訪問診療:週3~4回。半日で3~4名程度で、臨時で往診あり。
訪問診療オンコール:週1回程度。
内科当直:月2回程度。

患者層の特徴

外来では若年者から高齢者まで、幅広い年齢層の患者が受診します。病院併設の診療所のため、一般の診療所の外来よりも比較的重症度の高い患者の割合が多いです。産婦人科、外科系患者の診察は経験できません。
訪問診療では高齢者が中心です。非がんの慢性疾患の患者や、がん患者の診療も行っており、特に在宅緩和ケアには積極的に取り組んでいます。

指導医

舛本 祥一
(筑波大学講師)
家庭医療専門医・指導医、在宅医療専門医、総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本老年医学会老年科専門医
山本 由布
(筑波大学助教)
家庭医療専門医・指導医、在宅医療専門医・指導医、総合内科専門医
永藤 瑞穂 家庭医療専門医・指導医、総合内科専門医

研修期間中に経験できる症例

外来 生活習慣病、認知症、気管支喘息などの慢性疾患の継続診療。
急性上気道炎、胃腸炎、肺炎、尿路感染症などの感染症、その他心疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、脳血管疾患、リウマチ系疾患の初診など、幅広い疾患を経験できます。
在宅 生活習慣病、認知症、脳血管障害、慢性心疾患、慢性呼吸器疾患、神経疾患、悪性腫瘍など。がん、非がん患者の緩和ケアや施設入所者のマネジメント。

施設で行われている教育イベント

  • 持ち回りで行う朝勉強会(不定期開催)
  • 患者の状態把握を目的とした訪問診療スタッフ間でのカンファレンス(週1回)
  • 訪問看護、訪問リハビリとのカンファレンス(月1回)
  • 院内外の多職種対象の在宅医療研究会(年2~3回)

身分と給与目安

勤務形態 常勤
各種保険 社会保険、厚生年金、雇用保険、労災保険加入
手当 通勤交通費補助あり
給与 月給¥500,000台~(常勤の場合。卒後年数ごとに異なる。)賞与あり