「ひとびとの健康を支えるオールラウンダー」をめざして

筑波大学附属病院総合診療グループ ブログ

地域医療センターかさまでの研修が始まりました

2018年5月4日テーマ:地域包括ケア, 地域医療教育学講座, 笠間, 筑波総合診療グループ

(地域医療センターかさま)

4月より笠間で研修している後期研修医3年目の竹内です。
研修のメインフィールドである市立病院は,ちょうど今年4月に「地域医療センターかさま」として移転オープンしたばかりです。
地域医療センターかさまは医療・保健・福祉の3分野が集まった複合施設で,市立病院と同じ建物の中に保健センターと地域包括支援センターが併設されています。
地域の多機能型病院として,多職種による予防・治療・介護の切れ目のない連携を目指しています。よろしければ,過去に当ブログで連載された「笠間市での地域包括会議の取り組み」もぜひご覧ください。
まだまだ慣れないことが多く,皆様に支えて頂きながら外来や病棟,在宅の診療を何とかこなしている毎日ですが,自分もこのセッティングを活かした笠間ならではの経験を積めたらなと思います。
最寄りのJR友部駅から徒歩圏内で,(当たり前ですが)ピカピカの新しい病院ですので,皆さんもぜひ一度お越しください!

後期研修医3年目 竹内 優都

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笠間市での地域包括会議の取り組み 第14, 15回

2017年11月28日テーマ:笠間, 筑波総合診療グループ

笠間での地域包括会議も下半期に入り、第14回、第15回が行われました。
2つの企画を引き続き話し合いました。

1.みんなの相談室~メディカルカフェについて。

これは、まず医療者から市民に情報提供をして、その後にグループトークを通して、コミュニケーションをはかるものです。担当は、病院、保健センター、包括支援センターの3者の持ち回りで、月1回行われる予定です。

扱うテーマは何が良いのか、市民を含めたニーズ調査の結果を第14回で共有しました。希望が多かったものは、在宅医療、認知症、終末期、転倒予防、誤嚥性肺炎、腰痛、睡眠、在宅ケアなどでした。それを踏まえて割り振りを決めることになっています。開催場所は、地域医療センターの他に各地域の集会所でも行う案が出ています。

2.ファミリー健康体験について。

ファミリーを巻き込んで既存の健診に繋がることを目的としたイベントです。14,15回会議では、より具体的な内容に話が進みました。

大きく3つのセクションに分かれています。

*   家族で健康診断を体験@診察室
診察室で、家族ごとに、こどもが親もしくは祖父母の①身長、体重、血圧、血糖、②血管年齢、③認知症をそれぞれチェックします。結果に対しては保健師がフィードバックをかけます。その他に医療のコスプレをしての写真撮影ができるブースを用意します

*   高齢者の体験@リハビリテーション室
高齢者体験用の器具を装着して、「プラットフォームから車椅子への移動」、「車椅子の自走」「階段昇降」を体験してもらいます。家族内でその介助役も経験してもらいます。

*   介護食の体験@栄養指導室
ミキサー職・トロミ水の試食をしてもらいます。

それぞれ必要人員や物品まで詰めていきました。動線の確認のため、一度新病院を見学に行くことにもなっています。

各部門が中身を準備する段階に入り、この会議はあと1回開催したら、次回は2月予定です。来年度の企画にもかかわらず、11月でほぼ計画が固まったのはすごいことです。

一つの目標に向かって、複数の専門家がそれぞれの専門性を発揮してイベントを作っていくのは興味深いです。その結果、健診受診率があがる、ひいては笠間市民はどこよりも健康寿命が長い、昔より長いなどの成果が将来見られたら素晴らしいなと思いました。

五十野博基

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笠間市での地域包括会議の取り組み 第11回

2017年10月16日テーマ:地域包括ケア, 笠間, 筑波総合診療グループ

笠間での地域包括会議第11回をお伝えします。

 

前回の会議でファミリー健診について話し合いました。既存の健診とは別に新たな健診を新規に行うのはハードルが高いため、夏休みや冬休みに子供が楽しめるようなイベントを行って、そこに来た親世代を既存の健診につなげられるイベントにするということが決まりました。今回は、そのイベントの中身を具体的に考えていくことになりました。

 

まず、この企画の目的は、市民にからだに対する興味を持たせること、そして健診に繋げること、を再確認しました。次に、参加する子供の対象を考えました。子供だけで遊ぶ時間(親と離れる時間)が必要になる可能性が高いため、親と離れても一人でも遊べる子が対象として現実的との意見が出され、小学生以上の子供を対象にすることにしました。

では、一緒に参加した大人に対する具体的なアプローチは何をするのか、をその次に考えました。

地域包括、保健センター、病院、それぞれの施行可能なチェック項目を持ち寄り、

・血管年齢を調べる。(無料だが機械のリースが必要)

・煙草の害がわかるもの。子供と喫煙者のCOを比較する。

・血糖迅速測定

・血圧測定

・身長体重腹囲

・体脂肪率

などが挙げられました。

身長や体重などは、親の値を子供に測らせるのも良いかもしれないとの意見も出されました。それなら、子供も楽しみながらイベントに参加できそうです。

また、地域の商工会がショッピングセンターでキッザニアのような子供向け職業体験を行っており、そこに市立病院もだいぶ前から毎年参加していることがわかりました。子供に対する医療従事者コスプレのノウハウが蓄積されていることもわかり、そのノウハウも活用できそうです。次回はコンテンツ内容やタイムスケジュール、必要物品、宣伝方法などを更に具体的に決めていくことになりました。

 

2つ目の議題は、前回話し合えなかった地域包括支援センターからの企画提案、メディカルカフェについてです。毎月1回新病院で市民向けの講話を行い、その後に医師も交えてのトークカフェを行うという企画です。講話は、3者がそれぞれ持ち回りで行い、市民に知ってほしい様々なテーマを行うという構想です。

私自身、既に保健センターからの依頼で生活習慣病に関する講話などを地域住民に対して行っていますが、この企画を行うことで更に多くのコンテンツを市民に提供でき、トークカフェに医師も参加させてもらうことで市民との距離が縮まりそうな気がして、非常に良い企画だと思いました。

その後の議論では、講話のテーマ決めが難しいという話になりました。そこで、市民の聞きたいテーマをニーズ調査できないかということになり、地域包括支援センターから民生委員を対象にニーズ調査をすることに。そのためにも、次回の会議までに提供可能な講話のテーマを提出することになりました。また、高齢者にとってはメディカルカフェという名称は内容が想起しにくいという指摘もでました。次回の会議では内容に加え、新たな名称も考えることになりました。

 

ここまで10回を超える会議で、段々と企画が現実的なものになってきました。自分の半年の笠間勤務がもう少しで終わろうとしていますが、より良い企画になるようにもう少し頑張りたいと思います。

文責:C2 稲葉 崇

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笠間市での地域包括会議の取り組み 第9回

2017年9月13日テーマ:地域包括ケア, 笠間, 筑波総合診療グループ

笠間での地域包括会議第9回をお伝えします。

今回はまず、教育入院から話し合いを始めました。

前回の会議で、病院での教育入院の受け入れが可能かどうかを調査して報告することになっていました。調査の結果、最近の教育入院受け入れ実績はほとんどないものの、教育入院自体は可能で、以前使用していた教育入院のパスなども活用可能なことがわかりました。

あとは、保健センター・地域包括支援センターとの協力体制が築ければ新たな教育入院ができます。

保健センターでも教育入院について持ち帰って検討していただきました。保健センターでの糖尿病への介入は、週1回の健康体操教室、月1回程度の糖尿病教室を行っており、それに加えて健診異常者のフォローなど、かなり多岐に渡っているとのことでした。それ故、保健センターの人手では現在の介入だけで手一杯で、教育入院にも対応するのは実現可能性が低そうだとのことでした。この会議に参加してわかったことは、保健センターも地域包括支援センターも業務が多岐に渡り、非常に忙しそうだということです。新たな試みを考えていく上で、それぞれの業務に大きな支障を来さないように、実現可能性を考えていくことが重要だと今回の会議で痛感しました。

ここで話題は運動教室と糖尿病教室になりました。これらがいつ開催されているのか?を病院側はあまり把握していないことに気が付きました。せっかく市民向けに行われている介入なので、病院側でもこれらを把握しておくと当院の医師・看護師が患者に情報提供できるのではないかとの意見も出ました。そこで、保健センターより運動教室と糖尿病教室の日程一覧を病院へ送っていただき、患者にもアナウンスを行っていくことになりました。教育入院の話は実現に向かいませんでしたが、それ以外の部分で少しだけ連携がとれました。

次に、ファミリー健診の議題に移りました。

まずは、現在市立病院で行われている健診の種類と対象者、項目のまとめが保健センターと病院事務より提示されました。続いて、稲葉よりUSPSTF(アメリカの予防推奨)、日本のガイドライン、笠間市での検診や予防の補助対象一覧を提示しました。

各部署の方は、こういった推奨があることはあまり知らなかったようで、推奨一覧にかなり興味を持たれたようでした。その後、新たな健診が実現可能かどうかと、新たな健診の項目、対象者を考えました。前回の会議では、医学的に推奨される項目を、既存の健診の対象者にならない人に対して行うということになっていました。しかし、医学的な推奨に従って項目を組むと、既存の健診との項目の開きが大きくなってしまい、不公平感が出てしまうとの指摘が出ました。また、既存の健診の対象にならない人は決して多くないことから、既存の健診受診に繋げるような取り組みの方が効果は大きいのではないかとの意見も出ました。また、ファミリーという形で家族全体を巻き込むのは良い試みだが、子供には実際に何をするのか(小児については既存の健診受診率も高く、追加で行う項目もほとんどない…)との意見も出ました。

また、上記の議論の中で、3者の中で思い描いているファミリー健診に対するイメージが少しずつ異なることもわかりました。病院は医学的に推奨される新たな健診をきっちりやりたいイメージですが、保健センターとしては既存の健診に繋げることを重視しており、地域包括支援センターとしてはファミリーの中でも高齢者や若年認知症などをひっかけたいとの意向があるようでした。それぞれの立場もあり、イメージのズレが生じているようでした。次回までに、各部署のファミリー健診の実施案とイメージを持ち寄り、もうすこしすり合わせをすることになりました。

 

今回、教育入院もファミリー健診もどちらも実現には向かいませんでした。新たなプロジェクトを行うのはなかなか大変ですが、次回以降も何か一つでも実現に向かうよう、引き続き検討していこうと思います。

C2 稲葉 崇

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笠間市での地域包括会議の取り組み 第8回

2017年9月3日テーマ:笠間, 筑波総合診療グループ

笠間での地域包括会議第8回をお伝えします。

前回の会議で在宅、運動教室、健康診断、教育入院は3者で協力してできそうとの意見で一致しました。今回はこれらを更に具体化して考えます。

 

まず、健康診断について話し合いました。
地域包括支援センターから、ファミリー健診と銘打って子供から大人までファミリーを包括的に健診に巻き込んでいくのはどうかと提案がありました。これは面白そうです。
現在、実際に笠間市で行われている健診内容と全く同じでは意味がないので、現時点で行われている健診内容は何か?という議論になりました。しかし、保健センターも病院事務も内容までは即答できず。次回までに各部署で笠間市の健診の現状をまとめてくることになりました。また、各部署の皆さんは医学的に推奨される健診項目に興味があるようで、医学的な健診推奨について稲葉が次回までにまとめてくることになりました。
次回は、その現状や推奨を元に、健診の対象から漏れている人、うまく健診でアプローチ出来ていない人などを考えて、そこを重点的な対象にしてファミリー健診を作っていくことになりました。

地域包括からはもう一つ、ドクターを囲んでフリートークカフェをやったらどうかという新たな提案がありました。せっかく地域包括支援センターと保健センターと病院が一緒になるので、新病院で各部署の担当に医師を交えて一緒に市民とトークカフェをするという企画だそうです。ちょっとした相談や、困っていることなどを相談する窓口的な感じにしていきたいとのことでした。これも面白そう!現時点で新年度の体制も不透明なので、どこまで医師を参加させられるかがネックになりそうです。この企画は、もう少し新年度が近くなってから再審議することになりました。

最後に、教育入院についても話し合いました。
糖尿病患者の教育入院を市立病院で行い、退院後の食事や生活のフォローを保健センターが、高齢者の場合は地域包括支援センターも絡めてフォローを行ってはどうかという案です。教育入院自体は比較的ハードルが低そうに感じますが、今現在は市立病院で教育入院をあまり行っていないため、これは実現可能かどうかを病院内でもよく検討する必要がありそうです。院内の状況を調査し、これも次回に再度議論することになりました。

今日の話し合いはここまで。少しプロジェクトが具体化して先が見えてきたような気もしますが、各部署の実現可能性の問題もあり、まだまだ議論が必要そうです。

文責:C2 稲葉崇

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笠間市での地域包括会議の取り組み 第7回

2017年8月22日テーマ:笠間, 筑波総合診療グループ

笠間での地域包括会議第7回をお伝えします。

 

前回の会議で具体案が出始めましたが、論点が定まらなかったり、市民の健康作りをしていくというこの会議の目的を見失った議論も少しあったりしたように思えたので、今回は本題に入る前に、このプロジェクトの経緯、目標、めざすところを再確認することから始めました。

 

〇2018年4月に新病院が完成するのに際して、地域包括支援センターと保健センターと病院が一緒になることになった。そこで、この3者で何か新しいことができないかということでこの会議が始まった。

〇大きな目標としては、笠間市は健康都市宣言をしており、それに沿う形で地域の健康作りをしていく

〇医療・保健・福祉の3つが重なってできることをやっていく。

 

ここまでの再確認で、この会議は笠間市の未来のために意義があり、医療保健福祉がそれぞれ力の出しあえるプロジェクトについてなるようなプロジェクトをつくることが共通の理解基盤であることが確認できました。その後、もう少し議論したい人がいそうだなーと思ったので、2グループに分けてのディスカッションに移行しました。

 

〇医療・保健・福祉の3つが重なる部分というのが、目標なのか具体案なのか何なのかが少しわかりにくい。

〇この会議で目指すところが大きいと実現が難しいのではないかと感じていた。

〇それぞれの部署の単独の仕事がそもそも詰め切れていないところが、この会議が進まない要因かもしれない。

 

なかなか全体会議だけだと出てこない本音が、グループディスカッションにしたことで出てきました。

 

その後、本題に移りました。

前回の会議で様々な具体案が出始めましたが、今回は具体案をリストアップし、実現可能なものとそうでないもの、この会議でやるべきこととそうでないものを整理し、優先順位付けをしていく作業を行いました。前回出た具体案は以下の7つでした。

 

  • 在宅ケアの推進
  • 在宅医療・介護連携
  • 介護予防のための運動教室等
  • アンチエイジング
  • 地域医療機関連携
  • かさま健康診断
  • 教育入院

 

これを、再び2グループに分けてディスカッションをし、病院・保健センター・地域包括の3者で協力してできそうなものはどれかを話し合いました。

すると、在宅、運動教室、健康診断、教育入院は3者で協力してできそうとの意見で一致しました。さらに、この4案を深めて議論していくことになりました。それ以外の案も引き続き継続的に検討していくことになりました。

 

次回は、これらの案をさらに具体化していきます。

今回、全員でこの会議の目的を再確認したことで、論点が散乱しにくくなったと感じました。また、2グループに分けたことで、より意見が出やすくなったと感じました。次回以降も効果的にグループディスカッションを取り入れていきたいと感じました。

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夏期セミナー「職種の一歩先へ!想いをつなぐ多職種連携」

2017年8月10日テーマ:笠間, 筑波総合診療グループ

先日行われた学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー@長浜に、全員参加の特別企画の講師として参加してきました。

今回は、以前「つくセミ」(総合診療 ★ 家庭医療全国公開セミナー in Tsukuba)に来てくれたことのある学生スタッフさんが多職種連携のワークショップを覚えていてくれたようで、ありがたいことに直接依頼をいただきました。

「多職種連携について、多職種を講師として、200人のワークショップ形式で」という無茶ぶりに近いお題に対し、5か月前に私が働く笠間市で医師、訪問看護師、PT、OT、ST、薬剤師、ケアマネジャーからなるチームを結成しました(大学にいる後藤さんもPTとして参加してくれました)。そこから、どうしたら学生さんに楽しんでもらえるか、連携するという事に対して考えてもらえるかを、セミナー運営スタッフとの打ち合わせとも並行して何度も議論を重ねました。

グループワークの様子

そして本番、スタッフも合わると200人の学生さんが目の前に座っている光景は圧巻でした!

企画の内容は、「娘の結婚式で花束を立って受け取りたい」という希望のある入院中の末期がんを抱えた男性に対し、専門職がそれぞれどの様な事が出来るか、どの様に協力するか、を皆で考えてもらうというものでした。始めは?が顔に浮かんでいた学生さん達でしたが、各職種のことを知るためのグループワークを行った後から表情が生き生きとし始め、熱心にディスカッションに参加していました。

後藤さん作の音楽入りスライドショーは皆の涙を誘いました

最後の振り返りの内容も素晴らしく、学生さんのパワーを強く感じると共に、学生時代からの専門職連携教育の重要性を実感しました。後の懇親会では、「各職種の生の声が聞けて良かった」、「もやもやして難しかったけど、皆で話しながら作る過程が楽しかった」、などという感想をいただきました。「限られた時間や情報、資源の中で、互いの強みを生かしながら同じ目標に向かって進むこと」を、少しですが体験してもらえたのではないかと思います。

振り返れば準備も本番もあっという間でしたが、講師の私たちも、新たな仲間と共に自分の役割について振り返ったり、他人の仕事についてより深く知ったり、本音でディスカッションしたりできた良い機会でした。そして何より、始めはとても不安でしたが、とりあえずやってみる事、皆で知恵を振り絞れば何とかなるなーという事を実感しています。

お約束ですが、終了後飲みに行った長浜地ビールのおいしかったこと!!

TEAM笠間のみなさん

講師を快く引き受けてくれ、遠く長浜まで来てくれたTeam笠間の皆さん(中には家族旅行にして一家で来てくれた人も~)、企画担当の学生さんやその他スタッフの皆さん、そして参加者の皆さん、本当にありがとうございました。

今年の夏期セミナーはとても楽しかったです。

笠間市立病院/筑波大学総合診療グループ 山本由布

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笠間市での地域包括会議の取り組み 第6回

2017年7月3日テーマ:地域包括ケア, 笠間, 筑波総合診療グループ

笠間での地域包括会議も第6回になりました。
今回は、皆で協力して進めてきたJPACTを用いたアンケートの結果を共有しました。

この図は、結果をわかりやすく示したpriority matrixです。左上に最も近い要素が、総合満足度と相関する要素です。この調査からは、最も満足度と相関するのは継続性のようです。会議に参加している多職種からも、現場の実感と一致するとの声が多数出ました。今回の調査は、市役所の職員などの若い人も多数含まれていることから、包括性が低く出た可能性も否定はできません。さらに、現場ではよく話を聞いてくれる話しやすい先生は満足度が高いという口コミを耳にすることが多いので、実際の患者層は近接性も大切にしている可能性があるという意見も出されました。この結果は、今後この会議で出てくる色々な企画の取捨選択の一助になりそうです。

次に、前回会議からの議題である、「元気なシニア世代(支援を受けていない人、今後支援になりそうな人、55~65歳くらいの人)」に何ができるかを皆で考えてみました。
地域包括支援センターからは、認知症カフェ、診療の待ち時間を利用した体操クラブ、自由参加の健康教室などたくさんの意見が出ました。
保健センターからは、糖尿病教育入院や保健指導のさらなる充実などの意見が出されたことに加え、以前に上記の人をターゲットに夜間の健康相談室を行ったが数人しか来なかったという失敗談の共有も。
病院からも、介護指導や介護体験などの取り組みをやってはどうかという意見が出ました。

ここで、55~65歳の人はどういう人かの議論になりました。市役所職員の皆さんは、特にこの年齢の男性への介入が難しいと感じているようです。夫が仕事をやめて、子供も巣立っていて、夫婦2人の生活になるというライフサイクルの変わり目です。この年齢の男性は、集団ではあまり動かず、個人の趣味などの方向性に行くことが多いとの実感があげられました。この年齢の男性への笠間市の取り組みでうまくいっていることは、ダンベル体操教室だそうです。これがうまくいった要因から考えてみたところ、男性は「個人」「力仕事・筋肉」「自己コントロール観」「競争」などの要素があると良いようです。

話し合いの最後には、この会議の取り組みは笠間市の取り組みなので、笠間ならではの笠間焼、ゴルフ、グランドゴルフ、合気道などの要素を取り入れてみてはどうかとの提案が。これなら男性にもうまくいきそうな要素が入っている気もします。

今回の会議では色々と具体案が出ました。次回の会議では、今までに出た具体案をリストアップし、実現可能なものとそうでないもの、この会議でやるべきこととそうでないものを整理し、優先順位付けをしていく作業に移りたいと思います。

 

文責:C2 稲葉 崇

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笠間市での地域包括会議の取り組み 第5回

2017年6月24日テーマ:地域包括ケア, 笠間, 筑波総合診療グループ

前回、市長の登場で盛り上がりを見せた笠間地域包括会議。先日、第5回が行われました。今回から春田先生が海外留学のためskypeによるビデオ参加になりました。

今回の議題は、笠間市にある様々なネットワークを見える化しよう!ということで、参加した各部署がそれぞれ関連するネットワークを挙げていきました。

保健センターからは、健康作り連絡協議会、子育て包括協議会なるものがあると報告がありました。健康作り連絡協議会は地域の人に加え医師会の先生方も参加しているらしい…そんな協議会があるなんて、この会議で聞くまで全く知りませんでした…。

地域包括支援センターからは、地域包括ケアシステムネットワークの報告がありました。これは、①介護医療、②高齢者見守り、③生活支援 ④地域リハビリ支援 ⑤ケアマネネットワークの5分野で定期的な会議や介入をしているようです。

企画課からは、介護健診ネットワークの説明がありました。
担当ケアマネージャーのいる高齢者の情報がクラウド上で共有されており、ケアマネージャーの人たちには役に立っているようです。医師にも活用してほしいとのことで当院にも既にデバイスが配備されていることが判明しましたが…全く活用されていません。早速会議後から活用できるようにセッティングをすることに…。

ここに書いた以外にも笠間市には色々なネットワークがあり、自分が想像した以上に市役所の人々は地域への取り組みをたくさんしていると感じました。しかしながら、ネットワーク間の連携が取れておらず、同じようなことをそれぞれの部署がやっていたり、うまく活用されていなかったりするケースが多々あるとも思いました。今回はそれが分かっただけでも収穫な気がします。

会議の後半には、今後この会議がどのような市民を対象に介入を進めるのがよいのか?が話題になりました。市役所の方々が上記のようなネットワーク、プロジェクトをやっていく中でもう少し介入したいと感じているのは、介護保険がまだ必要ない、比較的元気な55~65歳の人々との意見が出されました。確かに、元気な55~65歳は上記のネットワークでも対象になりにくい気がします。

次回は、この55~65歳の人たちに何ができるか、具体的に考えていくことになりました。春田先生がビデオ参加の状況での会議をとりあえず乗り切りましたが、まだしばらくビデオ参加は続きます。会議が良い方向に行くとよいのですが…。多職種をまとめつつプロジェクトを進めるのは大変ですが、良い経験にもなっています。引き続き頑張ります!

 

 

 

文責:C2 稲葉 崇

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笠間市での地域包括会議の取り組み 第4回

2017年6月3日テーマ:地域包括ケア, 笠間, 筑波総合診療グループ

笠間市立病院C2の稲葉です。

笠間の第4回地域包括会議の様子をお届けします。

JPCATを用いた地域のプライマリ・ケアの質の評価は順調に進み、ある程度アンケート回答が集まってきました。今回は数の報告のみで、今後は分析作業に移っていきます。

今回の会議のメインテーマは、保健、医療、福祉の3つが一緒になってやるべきことを挙げていきました。3つが重なる部分はなかなか具体的な意見が出ませんが、話し合いを進めていく中でQOL、ネットワーク、困難事例という3つのキーワードが出てきました。

笠間市内には、医師会をはじめ、複数病院の看護師の交流会や、ケアマネージャーが集まる会議など、さまざまなネットワークがあるようです。これらをもう少し活用したり繋げたりすることも笠間市の保健医療福祉をより良くする方法の1つになりそうです。次回の会議では、このネットワークをもう少し具体的に、見える化していくことになりました。

そして、今回の会議の後半には特別ゲストが登場しました。

それは何と…

 

笠間市長が登場!

 

市長自らこの会議を見てみたいということで、視察に来られました。市長からは、在宅、小児、障害者などにフォーカスした取り組みもこの会議で取り上げて欲しいとの要望が出されました。先程出たキーワード「困難事例」の中に小児や障害者も入ってくるため、市長の要望にも少し応えていけそうです。

さて次回からは春田先生が海外留学されるということで、司会が稲葉に交代します。春田先生もskypeを使って参加されますが、うまく会議を進められるか不安です…。

 

文責:C2 稲葉 崇

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【日本健康教育学会 主催】2017年6月23日(金)、ナットビーム教授を囲んでの雑談会

2017年5月19日テーマ:ステーション, 地域包括ケア, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 笠間, 筑波メディカルセンター病院, 筑波総合診療グループ

一夜だけのスペシャル企画!
「ヘルスプロモーションの第一人者、Don Nutbeam

教授を囲んでの雑談会」

 

【主催】一般社団法人 日本健康教育学会(国際交流委員会企画)、
および 第26回 日本健康教育学会学術大会

 

■ 第Ⅱ部:Dr. Don Nutbeamを囲む交流会

【日時】  2017年6月23日(金)午後3時〜5時
【会場】  早稲田大学1号館4階
【参加費】 無料
【司会】  阪本 直人(筑波大学 総合診療科 講師)
                  /福田 洋(順天堂大学 総合診療科 准教授)

 

皆様、2017年6月24日(土)〜25日(日)に開催されます第26回 日本健康教育学会 学術大会関連の
特別企画のご案内です。

学術大会前日に、国際交流委員会共催企画として、アジアの若手研究者交流会「若手によるアジアの研究交流を目指して!」が開催されます。
ヘルスプロモーションの第一人者、ナットビーム教授とともに、アジアの若手研究者とも交流を深めることができる機会を設けました。

Don Nutbeam教授は、今世紀、世界のヘルスプロモーションに最も貢献した人物の一人であり、世界で初めてヘルスリテラシーの概念の提唱者(1998)でもあります。

ヘルスプロモーション界の巨匠 ナットビーム教授を迎え、2時間たっぷりと言語の壁を気にせず、トークショー形式で質問や雑談に参加できる機会を設けました。(通訳付き)

アットホームな雰囲気で、雑談のように意見交換ができるような場になるよう準備を進めておりますので、
どうぞお誘いあわせのうえ、お気軽にお越し下さい。

 

【おすすめの対象者】 保健活動を行う全ての実践家と若手研究者(自称含む)
【キーワード】    ヘルスプロモーション、ヘルスリテラシー、健康の社会的決定要因

【おすすめの予習資料(余裕のある方はどうぞ)】

  1. ヘルスリテラシー』福田洋・江口泰正編著、大修館書店. 2016.
    日本初のヘルスリテラシーのテキスト。Amazon Japanの該当ページにジャンプします。
  2. Don Nutbeam, Health literacy as a public health goal:
    a challenge for contemporary health education and communication strategies into the 21st century, Health Promot Int (2000) 15 (3): 259-267.
  3. Defining, measuring and improving health literacy」(スライドのPDF)
    Southampton大学でPublic Health教授時代にDon Nutbeam氏によって作られたもの

 

詳しくは、第26回 日本健康教育学会 学術大会ホームページより、
特別企画・前日6/23(金)企画案内ページをご覧ください。

 

 

 

(本文・ポスター:つくば総診 指導医・専門医/大学院 地域医療教育学 講師 阪本直人)

 

 

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笠間市での地域包括会議の取り組み 第3回

2017年5月17日テーマ:地域包括ケア, 笠間, 筑波総合診療グループ

笠間市立病院C2の稲葉です。

引き続き、前回お伝えした地域包括会議の第3回の様子をお届けします。
早速、笠間地域用のJPCATを用いた地域のプライマリ・ケアの質の評価を開始し、今回はその中間報告が行われました。
前回会議後、このような笠間版のJPCATアンケート用紙を作成し、市役所内や保健センターなどでアンケート回収を開始しました。

今のところ1000人を超える方にアンケート配布が終了しています。結果の分析などはこれからですが、果たしてどんな結果となるのでしょうか?楽しみです。
一方で、今回は各部署の言いたいことも色々出てきて、こんなこと言っても良いのかな~なんて思いながら、混沌とした雰囲気にもなりました。そんな中でも、医療・保健・福祉が重複する領域は何なのか?皆が未来に託せるわくわくするプロジェクトはどんな形になるのか?、という次回につながる話になったので、結果オーライです。
第4回はなんと特別ゲストが来るかもしれない…とのことです。ちょっと緊張しますが、少しずつ何かが動いているような気がしています。では、次回もお楽しみに!!

文責:C2 稲葉 崇

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「総合診療専門医マニュアル」の執筆

2017年5月16日テーマ:笠間, 筑波総合診療グループ

先日、「総合診療専門医マニュアル」という教科書が出来上がりました。
PC学会の書籍コーナーでも販売に先立って並んでいましたね。

今回、吉本先生のご指導のもと、私も「飲酒指導」の項目を書きました。

この本は、第1部が症候別診断、第2部が疾患別の各論、そして第3部が「患者中心の医療」、「家族志向ケア」などの、コア領域の知識が掲載されており、総合診療医に必要な知識が網羅されています。

興味がある方は是非手に取ってみて下さい。
良い経験をさせて頂き、ありがとうございました。

指導医 山本由布

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つくばのプログラム紹介動画,新作3本が完成! 公開中です.

2017年5月11日テーマ:ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 水戸, 笠間, 筑波メディカルセンター病院, 筑波総合診療グループ

皆様
お待たせいたしました!

遂に,プログラム紹介動画 新作3本が完成し,先日公開いたしましたので,お知らせいたします.

前作では,皆様から多くの反響と応援メッセージをいただきまして,誠にありがとうございました.


本作では,つくば独自開発の組織運営に必要なノンテクニカルスキル・トレーニング・プログラムや
大学院,そして,つくば総診専攻医プログラムをさらに掘り下げてご紹介しております.

つくば総診グループのレジデントやスタッフ,そして大学院メンバーも沢山登場しています.
研修シーンも垣間見ることが出来ますので,ぜひご覧ください.

 

【筑波総合診療グループ:
総合診療医が専門研修につくばを選ぶ理由】

1.「組織を運営するための、ノンテクニカルスキル」
・筑波大学が独自に開発

 

2.「一から育て、自立させる指導体制」
・つくばならではのプログラム.専攻医数も全国トップクラス

 

3.「大学だからこそ選べる、研究(大学院)への道」
・おかげさまで全選定事業の内,唯一最高のS評価を頂きました.これからも邁進してまいります.

 

この動画は,文部科学省「未来医療研究人材養成拠点形成事業」採択プログラム
次世代の地域医療を担うリーダーの養成 ホームページからでもご覧いただけます.
(動画はページ一番下にあります)

 

〜超高齢化社会における地域医療をリードするリサーチマインドを持った総合診療医の養成〜

こちらもご覧ください.
本事業が目指すもの:丸山泉氏×前野哲博氏の対談

 

(総合診療グループ指導医/大学院 地域医療教育学 講師:阪本直人)

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PC連合学会学術大会@高松 総診グループ発表者一覧

2017年5月11日テーマ:ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 水戸, 笠間, 筑波メディカルセンター病院, 筑波総合診療グループ

2017年5月13日から高松市で開催される、第9回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会において、つくば総診グループから多くの方が発表者やワークショップ講師を務められます。

研究員の後藤先生が一覧にまとめてくださったので、本ブログにリンクを張ります。

 

クリックでPDFが開きます(全2ページ)

 

これからも、ぜひアカデミックな活動を継続していきましょう!

編集:指導医 片岡 義裕

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笠間市での地域包括会議の取り組み 第2回

2017年5月5日テーマ:地域包括ケア, 笠間, 筑波総合診療グループ

4月から笠間市立病院で研修しているC2の稲葉です。

稲葉は第1回の「地域包括会議」に続き2回目の会議からスタッフの春田先生とともに会議に参加しました。

4月4日、年度が変わって初めての会議が行われ、私を含めたメンバー全員でブレインストーミングを行い、笠間市の医療・保健・福祉において、このプロジェクトチームで何ができるかを話し合いました。各部署から、「どんなことができるか」などそれぞれが抱える課題も含めて共有できましたが、私たちのやりたいことではなく、「地域住民は笠間の地域をどうとらえ、何を望んでいるのか?」から始めたほうが良いのでは?との声が出ました。そこで、JPCAT(参照:https://www.primary-care-quality.com/jpcat)を用いた地域のプライマリ・ケアの質の評価を実施することになりました。ここまで決まると、各部署でやってみよう!の声が高まり、笠間地域用にJPCATの質問紙を作成することが私の役割になりました。さて、次回以降はこの質問紙をつかった調査の報告が始まります。

今後、このような地域包括ケアにむけた取り組みをぜひつくば総診のグループの皆様、そしてブログをご覧の皆様に知っていただくために、今後会議の模様をブログで適宜発信していきたいと思います!

今回はここまでで終了ですが、今後の進展に乞うご期待ください!

 

文責:C2 稲葉 崇

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笠間市での地域包括会議の取り組み 第1回

2017年4月25日テーマ:地域包括ケア, 笠間, 筑波総合診療グループ

笠間市立病院の春田です。

私の勤務する笠間市立病院は平成30年4月に新病院への建て替え(移転)が予定されています。建て替えに際して、今までバラバラだった地域包括支援センター、保健センターが同じ建物になる予定です。

そこで、平成29年3月23日に病院・地域包括支援センター・保健センター・笠間市企画課が一体となって市民のために何か出来ないか?を考え、そしてそれを実行する会議「地域包括会議」(仮)を立ち上げました。

プロジェクト参加者メンバーは、これまで連携協働をしてきた選りすぐりのメンバーとして病院から医師、作業療法士、言語聴覚士、事務(行政)、地域包括支援センターから2-3名、保健センターから2名、市役所の企画課から1名が集まりました。4月からは稲葉先生を交えて、第1/第3火曜日午後13時30分-15時を定例の会として、30年度の公では珍しい保健医療福祉合同機関に向けて、建物のハード面だけでなく、ソフトの面でも未来あるプロジェクトを実施していく予定です。今回は各事業所の役割と今後の方針を共有し、4月からいよいよ本格プロジェクト開始です。

次回からは、稲葉先生がブログで発信していきたいと思います。稲葉先生、よろしく!!

文責:春田淳志

 

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筑波大学附属病院総合診療グループ

「ひとびとの健康を支えるオールラウンダー」をめざして